科目名 | |||
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日本政治論 | |||
担当教員名 | |||
小田 義幸 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部、経済学部でも開講する |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 72039 |
開講期間 | II期 8/18~8/23 | 曜日・時間等 | 1~2限 9:00~12:45 |
日本の政治をめぐる様々な言動は日々、メディアやインターネットを通じて国民に伝えられますが、断片的な政治現象を批評するだけでは日本の政治を理解したことにはなりません。日本政治を体系的に学び、歴史的視点や理論的視点から日本政治を見つめ直すことが欠かせません。本講義では、立法・行政・選挙・地方政治・マスメディアに焦点を当て、かつ、政治学的要素や政治史的要素を織り交ぜながら現代日本政治を学んでもらい、そのダイナミズムの一端を知った上で真の理解へと受講者を導いていくつもりです。
第1回講義内容
オリエンテーション・日本政治をめぐる見方について考える
第2回講義内容
日本の立法過程①(国会の役割と機能、議員の立法活動、55年体制崩壊後の立法過程)
第3回講義内容
日本の立法過程②(歴代内閣と参議院との関係、参議院の選挙制度とその変遷、参議院のあり方をめぐる論議)
第4回講義内容
日本の政党①(五十五年体制の成立、派閥の政治的機能、派閥と戦後政治)
第5回講義内容
日本の政党②(五十五年体制崩壊後の派閥、後援会活動とその実態)
第6回講義内容
日本の選挙制度(選挙制度改革と日本政治、小選挙区比例代表並立制の導入、一票の格差をめぐる問題)
第7回講義内容
政治参加と日本人(政治参加の定義とその役割、政治参加の形態、政治参加の社会的属性、日本人の政治参加)
利益集団と日本政治(利益集団の行動様式、戦後の日本型利益政治、日本型利益政治の変容など)
第8回講義内容
日本の内閣制度(戦後日本における首相の指導力、中央省庁再編に伴う内閣機能の強化、安倍内閣と強まる官邸権力)
第9回講義内容
日本の官僚制(「1940年体制」の誕生とその継続、大蔵省の機構改革と財務省の誕生、中央省庁再編とその効果)
第10回講義内容
日本の地方政治(機関委任事務の廃止、三位一体改革の実施、大阪都構想の是非、道州制をめぐる論議など)
第11回講義内容
マスメディアと日本政治(「第四の権力」の形成、記者クラブ制度の功罪、テレビ報道のあり方など)
第12回講義内容
総括・試験(レポート)
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
レポート(50%)+小テスト(50%)
※小テストは5回実施し、授業配信のたびに小テスト(A4サイズ1枚以内に収まる程度の小レポートと考えて下さい)を行う予定です。
オンデマンド形式(音声付資料の掲載)で授業を行います。
・久米郁男・川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝『政治学(補訂版)』(有斐閣、201年)
・真渕勝『行政学』(有斐閣、2009年)
・北岡伸一『自民党 政権党の38年』(中央公論新社、2008年)
・竹中治堅『首相支配 日本政治の変貌』(中央公論新社、2006年)
・竹中治堅『参議院とは何か 1947~2010』(中央公論新社、2010年)
・飯尾潤『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』(中央公論新社、2007年)
・川人貞史『シリーズ日本の政治 1 議院内閣制』(東京大学出版会、2015年)
・山田真裕『シリーズ日本の政治 4 政治参加と民主政治』(東京大学出版会、2016年)
・待鳥聡史『シリーズ日本の政治 6 政党システムと政党組織』(東京大学出版会、2015年)
・増山幹高『シリーズ日本の政治 7 立法と権力分立』(東京大学出版会、2015年)
・谷口将紀『シリーズ日本の政治 10 政治とマスメディア』(東京大学出版会、2015年)
※その他の文献については授業中に適宜紹介します。
初学者でも受講可能です。