慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
新・地学
科目設置 総合教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 3分野科目/自然科学分野 単位 4
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0AC000504

講義要綱

2020年度より教科書を変更したので「新・地学」となりました。科目の方向性をこれまでの「地学」から変更したわけではなく、より学習するのにふさわしい書籍を新規に作成したとご理解ください。
この科目では、地球や宇宙という私たちの身の回りの世界を、体系的、総合的に学びます。地球の概観や内部構造、地震や火山活動といった活発な活動、地表の姿の変遷と過去からの移り変わり、地球を包む大気と水がもたらす気象や気候、そして太陽系や星々の世界とこの宇宙の構造や成り立ちなど、地学には実にさまざまな分野が含まれます。課題や科目試験を通じて、こうした地球や宇宙の姿、仕組みと成り立ちを理解してもらうことが、この科目の主旨です。この科目を通じて多くの履修生の皆さんに、地球や宇宙について興味や関心を持ってもらい、人間が地球で上手に暮らしていくためのヒントを見つけてもらえたらと思っています。

テキスト

杉本憲彦・杵島正洋・松本直記『初めて学ぶ大学教養地学』慶應義塾大学出版会、2020年

テキストの読み方

教科書は3部構成です。それぞれ、固体地球、大気海洋、天文宇宙についてまとめられ、さらに10前後の小項目に分割されています。まずは、教科書の全体を一読しましょう。その後、レポート課題に関係する部分をしっかり読んで下さい。レポート課題は、教科書の該当部分を切り取って書くだけでは合格にならないような内容になっていますので、なるべく広い範囲を読み込んで理解を深め、その上でレポート作成に取り掛かって下さい。課題に該当しそうなところだけ読んで書こうとすると、的外れだったりバランスが悪いレポートになることが多いです。必要ならさらに他の文献などにも当たりましょう。これまでの「地学」同様、副読本も利用できます。地学の分野全体についてわかりやすく書かれているので、大いに利用して下さい。

履修上の注意

どんな人でも履修可能です。地球の活動や自然環境、気象や海洋、宇宙などに興味のある人にお勧めします。

成績評価方法

通常の科目と同様、レポート課題を4問に合格し、科目試験に合格することで合格となります。

参考文献

副読本
『新しい高校地学の教科書』杵島正洋・松本直記・左巻健男編著 講談社ブルーバックス 2006年 ISBN : 978-4-06-257510-2
このほか、各課題ごとに適切な書籍や文献を探して理解を深めることを推奨します。

レポート作成上の注意

レポート作成上の注意については、全科目共通の注意事項をまず確認して下さい。全部で4題、それぞれに小問が3~4問あります。4題ともそれぞれ、本論(タイトルや参考文献等を除く)で2000字程度の文章量が必要です(「序章」「まとめ」等も不要)。教科書や副読本の内容を切り取るだけでは合格になりません。必要ならさらに関連する文献に当たるなどして、課題についてしっかり理解を深めた上で、自分の言葉で記述しましょう。参考文献リストはレポートの最後に一覧にして下さい。