慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
フランス語第一部
科目設置 総合教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 外国語科目/フランス語 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0DC000102

講義要綱

『フランス語第一部』は、読む・書く・話す・聞くの4つの能力をバランスよく養う目的で書かれた、フランス語初学者のための教科書です。独学でフランス語を始める通信教育課程の学生に向けて、通常の文法教科書よりも解説を丁寧にし、練習問題も多くしてあります。頑張って最後までやり遂げれば、フランス語の発音と語彙、文法の基礎は身につくでしょう。
 学習を進めるに当たっては、次のことに注意してください。
○言語の修得には、定期性と継続性が肝要です。しかし、授業に通うのと違い、自宅での学習ではこの2点を確保することが難しいものです。例えば「週に1課ずつ進んで、ほぼ1年で全課程を終える」などの計画を立て、一定のペースで持続的に学習しましょう。
○教師につく場合と異なり、独習の場合は言語の音声的実態に触れることが疎かになりがちです。音声ファイルの発音を聞き、必ず自分で大きな声で発音して、フランス語を身体的に修得しましょう。
○それぞれの課の冒頭で、〈例文〉あるいは〈対話〉が示されます。これらの文は学習の基本をなすものです。繰り返し読み、聞き、また書き取って、全文を暗記しましょう。そうすることで、単語もスムーズに覚えられるはずです。
○練習問題等は、少し分量が多いですが、全て実際にやってみましょう。答え合わせをし、間違ったところを直して、それぞれの課の理解を固めてから、先に進んでください。
○この教科書は、新しい語彙が出てきたときには意味とともに示してありますので、基本的には辞書を用いないでも勉強できるようになっています。単語帳などを作成し、語彙を確実に増やしていきましょう。掲載した単語は、現在使用されているフランス語における頻出度を踏まえ、精選したものです。
〇科目試験において、試験範囲に教科書の付録(p. 212-217)は含まれません。

履修上の注意

フランス語の予備知識は必要ありませんが、教科書は高等学校修了程度の英語の知識を前提として書かれています。とくに、基本的な英文法の用語(他動詞、自動詞、目的語、関係代名詞など)を知らないと、理解が困難となる可能性があります。

成績評価方法

科目試験による。試験では、和訳に限らずフランス語の総合的な能力を問います。教科書とレポートの例文も多く出題されますので、それらを中心に学習してきてください。

参考文献

代表的な仏和辞典としては、
 『ロワイヤル仏和中辞典』旺文社
 『クラウン仏和辞典第七版』三省堂
があります。
 本科目ではこれらの辞書を使う機会はあまりないでしょうが、今後もフランス語を続けて学習する際には必須の文献ですので、買っておいたほうが良いでしょう。

レポート作成上の注意

第1回 第1節~第8節
 第1回のレポートは教科書の復習と和訳を中心とした課題です。教科書の第8節までを範囲とします。教科書の指示通り第8節までを終えてから、レポートに取り組んでください。
第2回 第9節~第15節
 第2回のレポートは和訳を中心とした課題です。教科書の第9節から第15節までを範囲とします。ただし、第8節までの語彙と文法事項を修得していることも必要なので、教科書全体をよく理解してからレポートに取り組んでください。