講義要綱

「社会学史Ⅱ」では、社会学の歴史全体を概観した「社会学史Ⅰ」をふまえて、第二世代の代表的な社会学者のひとりであるゲオルク・ジンメルをとりあげ、その社会学の特徴をさらにくわしく考察する。したがって受講者は「社会学史Ⅰ」の単位を修得済みであることが望ましい。
　ジンメルの業績は、（狭い意味の）社会学にとどまらず、宗教研究、美学、貨幣論、哲学、文化など広範な分野にまたがる。まずジンメルの業績の全体像を概観したうえで、いずれかひとつの分野をとりあげて、その分野におけるジンメルの仕事をさらに深く掘り下げて理解することがこの講義の目的である。

テキスト

早川洋行『ジンメルの社会学理論-現代的解読の試み』世界思想社、2003年

テキストの読み方

まずテキスト（『ジンメルの社会学理論』）を通読してジンメルの業績の全体像を把握する。そのうえでテキストの「参考文献」にしたがって、関心をもった分野におけるジンメルの著作を選び、その著作を通してさらにその分野についての学習を深める。

履修上の注意

「社会学史Ⅰ」の単位を修得済みであることが望ましい。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

「社会学史Ⅰ」と同じ。
他に徳田・杉本・川本他著『ジンメルの論点』ハーベスト社、2018年

レポート作成上の注意

「社会学史Ⅰ」と同一の文献を選択することはできない。
　分量は4000字以内。ただし１割程度の誤差にとどめること。ワープロを使用する場合は、末尾に総字数を明記すること。