科目名 | |||
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東洋史概説Ⅰ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2020 | 授業コード | T0EA001201 |
本科目は唐に至るまでの中国古代の歴史を扱います。この時代を理解するには、まず、『史記』や『漢書』『三国志』などの伝世史料を読むことが重要ですが、それとともに、地下から発見される考古遺跡・資料や出土文字資料も新たな事実を私たちに伝えてくれます。テキストで殷周時代から秦の始皇帝による統一、漢王朝、三国時代、そして隋唐帝国に至る過程を理解するとともに、参考文献で近年発見された各時代の考古遺跡・資料および出土資料について、自分でまとめ、分析してみましょう。
殷・周から唐までの通史をきちんと把握しつつ読みこみ、参考文献を参照しつつ、自分なりの分析を試みてください。
科目試験による。
小澤正人・谷豊信・西江清高『中国の考古学』同成社、1999年
松丸道雄『甲骨文の話(あじあブックス)』大修館、2017年
竹内康浩『中国王朝の起源を探る(世界史リブレット)』山川出版社、2010年
中国出土資料学会編『地下からの贈り物─新出土資料が語るいにしえの中国』東方選書、2014年
松崎つね子『睡虎地秦簡(中国古典新書続編)』明徳出版社、2000年
鶴間和幸『秦漢帝国へのアプローチ(世界史リブレット)』山川出版社、1996年
鶴間和幸『ファーストエンペラーの遺産(秦漢帝国)』講談社、2004年
鶴間和幸・惠多谷雅弘監修『宇宙と地下からのメッセージ─秦始皇帝陵とその自然環境』D-CODE、2013年
冨谷至『木簡・竹簡の語る中国古代 増補新版──書記の文化史』岩波書店、2014年
籾山明『漢帝国と辺境社会─長城の風景』中公新書、1999年
谷口建速『長沙走馬楼呉簡の研究』早稲田大学出版部、2016年
関尾史郎『西域文書からみた中国史(世界史リブレット)』山川出版社、1998年
石見清裕『唐代の国際関係』山川出版社、2009年
鈴木靖民『日本の古代国家形成と東アジア』吉川弘文館、2011年
山本英史『中国の歴史』河出書房新社、2010年
村松弘一『中国古代環境史の研究』汲古書院、2016年
参考文献のなかから数冊を必ず読み、それを手がかりに、自分の意見を書くようにしてください。参考文献からの長文の引用やWebからの直接引用は認めません。