慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
西洋史特殊Ⅰ―古代オリエント史―
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第2類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EA002301

講義要綱

アレクサンドロスの東征によって、古代世界の中心が西アジアからヨーロッパ側に移ったことは、ヘレニズム思想の広がりをもたらし、結果的に世界のあり方を大きく変えるものとなった。しかし、アレクサンドロス自身がこの東征で何をめざしていたのかについては議論があり、彼とその周囲の人々との間にも考え方の違いがあったとされる。まず、そのような葛藤について整理してください。その際、教科書と参考書の両方を丁寧に読んでください。
 また、その後生まれてきたヘレニズム国家、プトレマイオス朝やセレウコス朝は古代西アジア的な要素とギリシア的な要素をどのように反映した文化を形成したのかを記しなさい。さらには、アレクサンドロスの死後、徐々にヘレニズム国家から独立していった諸国は、どのような姿勢をとっていたのかについても考察してください。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

森谷公俊『アレクサンドロスの征服と神話(興亡の世界史)』講談社、2007年

レポート作成上の注意

1.参考文献もかならず活用すること。
2.論理の流れと段落を意識して書くこと
3.議論、意見の根拠を明確に示すこと