慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
オリエント考古学
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第2類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EA007602

講義要綱

旧約聖書の背景となった古代イスラエル王国は、ダビデ、ソロモン二人の王の治世からなる統一王国によって確立されたとされる。ダビデは勇士として、ペリシテ人など周辺諸民族を制圧し、南レヴァント地域の支配を固めた。一方、ソロモンは知恵者として知られ、国内の行政組織の整備を果たし、安定した政権基盤、経済基盤を形成したとされる。
 これまでこの時代に関する考古学的情報は限られていたが、近年は新たな調査によりさまざまな情報があきらかになってきている。教科書などを通して、その性格を具体的に描き出してください。研究者によっては、これらの成果を評価せず、イスラエル統一王国の存在を否定あるいは矮小化して理解する人たちも存在する。その立場を受け入れる場合は、その根拠を示し、イスラエル王国の始まりはどのようなものだったと考えるのかを記してください。

テキスト

杉本智俊『図説 聖書考古学 旧約篇』河出書房新社、2008年

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

山我哲雄、佐藤研『旧約新約聖書時代史』教文館、1992年
小川英雄『発掘された古代オリエント』リトン、2011年

レポート作成上の注意

1.参考文献もかならず活用すること。
2.論理の流れと段落を意識して書くこと。
3.議論、意見の根拠を明確に示すこと。