慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
漢文学Ⅱ―論語―
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 1
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EA001601

講義要綱

『論語』は孔子の言行録であり、儒教の最も基本的な経典である。徳治主義、尚古主義、身分主義といった特徴を持つとされるその思想は、中国のみならず日本、韓国、ベトナム等の東アジア諸国に大きな影響を与えた。まず『論語』の原典を通読し、数多くある参考書を参照しつつ、孔子の思想と儒教の特色の優れた点と限界について考察する。

テキストの読み方

『論語』の参考書は『孟子』と同様に数多く、それぞれの解釈には違いがある場合も多いので、複数を参照して考察することが望ましい。

履修上の注意

当科目を履修する前に、「中国文学史」を履修していることが望ましい。

関連科目

「中国文学史」「漢文学Ⅰ」「漢文学Ⅲ」

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

吉田賢抗『論語』新釈漢文大系、明治書院、1960年/平岡武夫『論語』全釈漢文大系、集英社、1980年/金谷治『論語』岩波文庫、1999年/加地伸行『論語 増補版』講談社学術文庫、2009年/吉川幸次郎『論語(上・下)』朝日新聞社(朝日選書)、1996年/土田健次郎『論語集注 1~4』、平凡社東洋文庫、2013~2015年/金谷治『孔子』講談社学術文庫、1990年/白川静『孔子伝』中公文庫、1991年/江連隆『論語と孔子の事典』大修館書店、1996年

レポート作成上の注意

『論語』や孔子に関する参考書は多く、それぞれの解釈には大きな違いがある場合も多いので、必ず複数を参照して考察すること。なお、原典や参考文献を引用したり使用する場合には、必ず自分の文章と区別できるようにし、出典や書誌情報、引用ページを明記すること。