慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
フランス文学史Ⅰ
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 4
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EA100101

講義要綱

中世から18世紀までのフランス文学の歴史を概観します。それぞれの時代におけるジャンルの全体像をとらえつつ、主要な作家あるいはその作品の位置付けについて検討していきます。各世紀の執筆者は担当する世紀の時代背景の解説からはじまり、主要作品へのアプローチの仕方まで独習でもわかりやすいように解説をほどこしました。履修者のみなさんにとって、大学における文学作品の解釈方法について学ぶと同時に、卒業論文の題材を探すきっかけとなれば幸いです。

テキストの読み方

第Ⅰ部は中世、第Ⅱ部は16世紀、第Ⅲ部は17世紀、第Ⅳ部は18世紀と分かれています。最初から最後までまず簡単に目を通した上で、アンシャン・レジーム期の詩学、美学の変遷を大まかに捉えてみましょう。

履修上の注意

基礎的なフランス語の知識を有することが望ましい(もちろん同時進行で語学の勉強を進めるのも可)。

関連科目

「フランス文学概説」、「フランス文学史Ⅱ」、「文学」

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

饗庭孝男(他編)『新版フランス文学史』白水社、1992年
横山安由美(他編)『はじめて学ぶフランス文学史』ミネルヴァ書房、2002年
岩根久(他編)『フランス文学小事典』朝日出版社、2007年

レポート作成上の注意

1)対象とする作品を精読して、全体像を把握する。
2)レポートの課題にしたがって、作品の個々のテーマについて分析する。
3)参考文献を精読し、焦点を絞り込む。
4)自分の論が主となるよう、引用あるいは作品の要約ばかりのレポートとならないよう、気をつける。