慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
社会保障論(E)
科目設置 経済学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 単位 3
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EB100401

講義要綱

本科目では、社会保障という、現代の政府が行っている最大プロジェクトの役割と意義を理解してもらうことを目的とします。社会保障への正確な理解は、みなさんの人生の選択肢を拡げ、みなさんの生活を豊かにします。そして民主主義社会の中で生きるみなさん、のみならず資本主義社会の中で生きているみなさんにとって、この国の政治経済のあり方を決定づける社会保障への理解は、投票者のひとりとしても不可欠であります。
年金をはじめ、社会保障に関しては残念ながら誤解が多いのも事実です。そうした誤解を自ら考える力を身につける過程で解いてもらおうと思って書いた本書を読んでもらい、社会保障の役割と意義を理解しながら、この国の将来を考えてもらいたいと思います。
指定教科書の構成は次の通りです。

はじめに――社会保障なんか信用ならん!?
第1章 少子高齢化と社会保障
第2章 社会保障は何のため?
第3章 社会保障は誰のため?
第4章 社会保険と税
第5章 社会保険と民間保険
第6章 保険のリスク・ヘッジ機能
第7章 長生きリスクとは
第8章 年金が実質価値を保障しようとしていることを説明することの難しさ
第9章 結局、民間保険、社会保険、税の違いとは
第10章 社会保障がはたす3つの機能
第11章 建設的な社会保障論議を阻んできた悪気のないストーリー
第12章 もちろん留意すべき世代間の問題
第13章 社会保障規模の国際比較と財政
第14章 今進められている社会保障の改革とは?
第15章 おわりに

テキスト

権丈善一『ちょっと気になる社会保障 V3』勁草書房、2020年

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

権丈善一(2018)『ちょっと気になる医療と介護 増補版』勁草書房

権丈善一(2018)『ちょっと気になる政策思想』勁草書房

権丈英子(2019)『ちょっと気になる「働き方」の話』勁草書房

レポート作成上の注意

『塾生ガイド』、『テキスト科目履修要領』を参照