慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
新・商法総則・商行為法
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EC011202

講義要綱

商法とは企業に関する法である。商法は、企業と企業取引に関する特別な規定を置いており、これらの規定を理解することは、私法の一般法である民法の理解をさらに深めることに役立ち、また、この他の企業法の分野に属する会社法や手形法・小切手法、保険法、海商法などを学ぶ橋渡しともなるであろう。
 平成29年5月に民法改正法が成立し、令和2年4月から施行されることとなり、また、平成30年5月に「商法および国際海上物品法の一部を改正する法律」が成立し、平成31年4月1日から施行された。これによって、商法総則・商行為法の内容は大きく変容することとなる。本年度採用するテキストは改正法を踏まえて全面的に改訂されたものであるが、改正前の規定との異同にも注目して、なぜその改正がされたのかについても勉強してほしい。

テキスト

落合誠一・大塚龍児・山下友信『商法Ⅰ─総則・商行為〔第6版〕』有斐閣、2019年。

テキストの読み方

わからない部分はそのままにしないで、ゆっくり内容を確認しながら読むとよいであろう。特に、商人と商行為の概念ならびにこれらの相互の関係は重要なので、かならず理解するようにしてほしい。なお、テキストの第3編の9章保険取引は、当該科目のレポート、科目試験の出題範囲から除くものとする。

履修上の注意

民法総則は履修済であること。他の民法の科目(債権総論、債権各論など)についても履修していることが望ましい。

関連科目

民法関連科目全般、会社法、手形法、保険法・海商法。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

北居功=高田晴仁編著『民法とつながる商法総則・商行為法(第2版)』商事法務、2018年
近藤光男『商法総則・商行為法(第8版)』有斐閣、2019年

レポート作成上の注意

テキストを丸写しせずに、問題点を検討し、自らの力で問題点を書き表すように努力して欲しい。