慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
民事訴訟法
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 4
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0EC002703

講義要綱

 民事訴訟は、広い意味では、民事紛争(私人間の生活に関する紛争)を解決するための手続を指します。けれども、普通、民事訴訟とは、「判決」という慎重な形式の裁判によって、権利の存否を確定することにより、民事紛争を解決する手続のことで、「判決手続」ともいいます。この科目は、判決手続を対象とするものです。そのなかでも、とくに第一審の手続(訴えから第一審判決に至るまでの手続)を中心に扱います。

テキスト

池田辰夫編『新現代民事訴訟法入門』 法律文化社、2005年

テキストの読み方

 現在のテキストは、やや古く、刊行後の法改正を織り込んでいないため、近い将来に変更することを予定しています。なお、現在のテキストについては、実質的な改訂版として、池田辰夫編『アクチュアル民事訴訟法』(法律文化社、2012年)があります。
 現在のテキストを読む場合には、条文や参考文献にあたる等して、近年の法改正に十分に注意を払うことが必要です。

履修上の注意

民法総論・物権法・債権総論・債権各論・会社法などの民法・商法の基本科目について学習していることが望まれます。

関連科目

破産法(破産法を履修する場合は、民事訴訟法について学習を終えていることが必要でしょう)

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

(1) 体系書
三木浩一ほか『民事訴訟法(第3版)』〔リーガルクエスト〕(有斐閣、2018年)
伊藤眞『民事訴訟法(第6版)』(有斐閣、2018年)
新堂幸司『新民事訴訟法(第6版)』(弘文堂、2019年)
高橋宏志『重点講義民事訴訟法(第2版補訂版)(上)(下)』(有斐閣、(上)(下)2014年)
松本博之=上野泰男『民事訴訟法(第8版)』(弘文堂、2015年)
瀬木比呂志『民事訴訟法』(日本評論社、2019年)
(2) 判例
高橋宏志ほか編『民事訴訟法判例百選(第5版)』(有斐閣、2015年)
(3) コンメンタール(注釈書)
兼子一原著・松浦馨ほか著『条解民事訴訟法(第2版)』(弘文堂、2011年)
菊井維大=村松俊夫原著・秋山幹男ほか著『コンメンタール民事訴訟法Ⅰ~Ⅶ』(巻により版が異なる)(日本評論社、2006年~)
高田裕成ほか編『注釈民事訴訟法』(有斐閣、2015年~刊行中)
加藤新太郎=松下淳一編『新基本法コンメンタール民事訴訟法1・2』(日本評論社、2017年~2018年)

レポート作成上の注意

 民事訴訟法の第一審手続の全般を理解した上で、レポートに取り組むようにしましょう。問題点を正確に把握して、論じるようにしてください。参考文献も必ず表記するようにしてください。
 文献の表記については、基本的には、法律編集者懇話会「法律文献等の出典の表示方法」(2014年版)に従うようにしてください。これは法教育支援センターHP(http://www.houkyouikushien.or.jp/katsudo/pdf/houritubunken2014a.pdf)より閲覧することができます。