科目名 | |||
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教育基礎論 | |||
科目設置 | 教職科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2020 | 授業コード | T0F0001003 |
〔授業の到達目標及びテーマ〕
教師になるためには、教育とは何か、学校とは何かという本質的な問題に答えられなければならない。この授業では、教育がどのように考えられてきたのかを歴史的に理解ができ、学校の歴史的展開を踏まえて、子どもたちの安全を確保しながら、学校を地域などに開いていく今日の学校の課題を理解できるようになることを目標とする。
〔授業の概要〕
教育の定義がこれまでどのようにされてきたのかをテキスト、参考書によって理解し、「教育とは子どもを善くしようとする働きかけ」という共通理解の下、「子どもを善くする」ことに関わる教育モデルの展開、新しい教育モデルの探究を行う。また、教育モデルとの関わりで学校の歴史を理解するととともに、公教育としての学校の意義と課題を検討する。
〔授業計画〕
教科書(主として科目試験を受けるのに必要)と参考書(主としてレポートの添削を受けるのに必要)に即して学修を指導する。各書の構成は以下の通りである。
教科書『教育の原理』第4版
序章 本書の特徴と構成
第1章 「教育」とは何か
1 「教育」という言葉
2 教育の前提としての人間
3 人間教育の原理─教育のパラドックス
4 「教育」と「宗教」「政治」
第2章 文化と教育のかかわり
1 文化と教育
2 文化・教科・カリキュラム
3 文化と教育のかかわり
第3章 学校式教育と人間教育
1 学校式教育の原理的性格
2 近代学校の成立と展開
3 国家と教育
4 現代における学校の役割
第4章 何を教えるか
1 教えることと学ぶこと
2 教える内容と社会
3 何を教えてきたのかの歴史とその背景の理論
4 最近の学習指導要領
第5章 いかに教えるか
1 よい目的とよい方法
2 教授活動の技能
3 教授活動の評価
第6章 職業としての教師
1 広義の教師・狭義の教師
2 教員制度からみた教師像
3 さまざまな教師観
4 現代教師の課題
終章 教育の「ふるさと」からの見直し
参考書『よくわかる教育学原論』
Ⅰ 教育の本質
Ⅱ 教育の歴史
1 古代ギリシアの教育
2 近代市民社会と公教育制度
3 新教育運動
4 ポストモダンと教育思想
5 日本の江戸時代の教育
6 日本における公教育制度の成立
7 大正自由教育
8 第二次世界大戦後のわが国の教育の展開
Ⅲ 教育の理念
1 西洋における教育思想の潮流
2 日本における教育思想の潮流
3 ソクラテス、プラトン
4 ロック、ルソー
5 ペスタロッチ
6 ヘルバルト
7 デューイ
8 フレーベル、モンテッソーリ
9 シュタイナー、フレネ、ニイル
Ⅳ 教育の制度
_c08295 教育に関する行政と財政
_c08296 教育に関する法規
_c08297 子どもの成長・発達とその問題
ⅩⅥ 子どもの生活をめぐる諸問題
5 子どもの安全教育と危機予測能力
6 安全教育カリキュラムと指導
ⅩⅦ 家庭教育・地域の教育・生涯教育
沼野・松本・田中・白石・米山『教育の原理〔第4版〕』学文社、2010年
テキストは複数の執筆者が書いている。執筆者によって、微妙に教育原理の理解に違いがある可能性がある。テキストを理解するとともに、批判的に検討することも必要である。
「現代教師論」や「教育学」を履修していることが望ましいが、必須ではない。
「現代教師論」、「教育学」
レポートの合格を前提として科目修得試験によって評価する。
安彦忠彦ほか編著『よくわかる教育学原論』ミネルヴァ書房、2012年
しっかりとテキストを読み、テキストを踏まえて、課題が何を要求しているかをよく理解した上で、レポートを作成すること。