慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
生活指導論
科目設置 教職科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード T0F0003503

講義要綱

個々の生徒の「問題行動」の背後には、しばしば、深刻で多様な矛盾を含む社会の現実がある。この事実は、今日、いかなる具体的様相を呈しているか。また、それらの諸矛盾の克服が課題として提起されるように生徒たちの学習を共同化しようとするとき、教師たちはどのような手だてを講じるべきか。こうした問題に答えを出すべく、生活指導、進路指導、教育相談の理論と方法を学びながら、子どもたちのあいだに関わり合いとしての集団が組織されることの重要性について、理解を深めよう。

テキスト

折出健二編『教師教育テキストシリーズ13──生活指導 生き方についての生徒指導・進路指導とともに』改訂版、学文社、2014年

テキストの読み方

テキストの内容を十分に理解するには、少なくとも、すべての章(巻末の実践編を含む)について、その章の内容を的確に要約するようなノートを作るべきである。印象に残りやすかったところだけを断片的に書き留めるのではなく、章の表題や小見出しも手掛かりにして、各節の内容や複数のキーワードが互いにどう関わっているのかというところまで、しっかり考えるようにするのがよい。また、満足なレポートを書くためには、参考文献を読むことによってテキストの内容に関する理解を補うことも欠かせない。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

岩川直樹・伊田広行編著『未来への学力と日本の教育8──貧困と学力』明石書店、2007年
照本祥敬・加納昌美編著『シリーズ教師のしごと3──生活指導と集団づくり 中学校』高文研、2015年

レポート作成上の注意

『塾生ガイド』を読んで所定の字数制限を踏まえるように。講義要綱は、レポートを書き上げたときにも、読み返してみるとよい。