科目名 | |||
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日本史特殊 | |||
担当教員名 | |||
兒玉 圭司 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:法制史特殊 |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 72022 |
開講期間 | II期 8/18~8/23 | 曜日・時間等 | 1~2限 9:00~12:45 |
現在、私たちが扱っている法学は、西洋法と共通の原則・構造を有していますが、これらは明治期以降に導入されたものです。江戸時代までの日本には、当然ながら伝統法が存在していましたが、現在の法には一見して当時との連続性をみてとることができません。
では、なぜ日本は西洋法を継受せねばならなかったのでしょうか。また、伝統法から西洋法への切り替えはどのような形で行われたのでしょうか。本講義では、明治期における司法の近代化(西洋化)をテーマとして、日本が西洋の法制度を取り入れることになった背景とその過程について、資料・史料を用いながら概観してみたいと思います。
なお、講義は指定されたテキストのうち近代の部分を利用するほか、必要に応じてレジュメや資料プリントを配布し、活用します。
※オンライン講義となることで、講義の内容や評価方法に変更が生じる可能性があります。変更が生じた場合には初回の講義で説明させていただきます。
第1回講義内容
ガイダンス―基礎法学としての法制史
第2回講義内容
「文明国」を目指して―不平等条約の締結とその解消
第3回講義内容
明治前期の国家機構
第4回講義内容
司法制度の整備―司法権の“独立”
第5回講義内容
明治初期の刑法典
第6回講義内容
刑法典の近代化(西洋化)
第7回講義内容
「憲法」をめぐる動き
第8回講義内容
民法典の編纂―民法典論争
第9回講義内容
明治期の法学教育と法運用を中心に
第10回講義内容
その後の法学のあゆみ
第11回講義内容
総括
第12回講義内容
担当教員の関心から――近時の研究紹介
その他の学習内容
・課題・レポート
・講義2回(1日分)ごとに、小テスト・小レポートを課して、理解度を確認します(評価に加味されます)。
最終日(6日目、第11回分)の総括(試験)にかえて、課題レポートを提出してもらいます。
講義で扱う内容について、テキストや参考文献を用いて予・復習していただくことで、理解が深まります。
講義2回(1日分)ごとに、小テスト・小レポートを課して、理解度を確認します(1回10%×5日=50%程度)
最終日(6日目、第11回)の講義で実施する予定であった筆記試験にかえて課題レポートを課し、これを評価します(50%程度)
日本法制史Ⅱ―中世・近世・近代―/霞信彦ほか 通信テキスト、法学部Ⅲ年度①配本 2012
プリントを適宜配布する
講義は、配布するレジュメや資料プリントに沿って行います。
本講義の内容を扱ったものとして、たとえば以下の概説書があります。
・浅古弘ほか編『日本法制史』(青林書院、2010年)
・川口由彦『日本近代法制史 第 2 版』(新世社、2015年)
・高谷知佳・小石川裕介編『日本法史から何がみえるか』(有斐閣、2018年)
・出口雄一ほか編『概説日本法制史』(弘文堂、2018年)
このほか、講義の中でも随時、参考文献をご紹介します。
特にありません。