科目名 | |||
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東洋史特殊 | |||
担当教員名 | |||
小嶋 華津子/角崎 信也 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:地域研究(現代中国論) |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 72041 |
開講期間 | I期 8/11~8/16 | 曜日・時間等 | 3~4限 14:15~18:00 |
本講義では、中国(中華人民共和国)の内政と外交について講ずる。国際社会における中国の影響力が強まるなか、等身大の中国を捉える歴史的、多角的視点を養うことは、ますます重要な知となりつつある。講師はそれぞれ、外務省専門調査員、国際問題研究所研究員としての実務経験を有する。外交の現場での経験と学問的視角に基づき、毎回、今日の中国を捉えるに有用なトピックを
選んで論じていく。歴史と現在の対話を通じ、体系的かつ複眼的な中国観を習得してほしい。
なお、新型コロナウィルスの感染拡大による影響を受け、本講義はいずれもオンデマンド配信の形態で実施する。受講生は、アップロードされた各コマ2本ずつ(30〜40分/本)の動画で学習する。加えて、各開講日とも17:00-18:00の時間帯に、kcc-Track「掲示板」を用いた質疑応答および意見交換の機会を設ける。
第1回講義内容
本講義では、中国(中華人民共和国)の内政と外交について講ずる。国際社会における中国の影響力が強まるなか、等身大の中国を捉える歴史的、多角的視点を養うことは、ますます重要な知となりつつある。講師はそれぞれ、外務省専門調査員、国際問題研究所研究員としての実務経験を有する。外交の現場での経験と学問的視角に基づき、毎回、今日の中国を捉えるに有用なトピックを
選んで論じていく。歴史と現在の対話を通じ、体系的かつ複眼的な中国観を習得してほしい。
なお、新型コロナウィルスの感染拡大による影響を受け、本講義はいずれもオンデマンド配信の形態で実施する。受講生は、アップロードされた各コマ2本ずつ(30〜40分/本)の動画で学習する。加えて、各開講日とも17:00-18:00の時間帯に、kcc-Track「掲示板」を用いた質疑応答および意見交換の機会を設ける。
第2回講義内容
毛沢東時代とその遺産(2)
第2回目は、冷戦という国際状況の下で中国が選択した社会主義イデオロギーが、今日に至る70年間の統治にどのような影響をもたらしたのかについて論ずる。
第3回講義内容
改革開放(1)経済改革
第3回目は、1970年代に始まる経済改革の流れを、鄧小平時代、江沢民政権期、胡錦濤政権期、習近平政権期の特徴を踏まえて描き出す。
第4回講義内容
改革開放(2)政治改革
第4回目は、改革開放以降、政治面ではどのような変革がなされたのかを講ずる。
第5回講義内容
習近平政権の取組み
第5回目は、習近平政権が、どのような国家統治を目指し、そのためにどのような政策を打ち出してきたのかを概観する。強いリーダーシップと集権化、モラルの徹底、党の代行主義、思想改造、ITの活用などがテーマとなる。
第6回講義内容
総括
第1〜5回の講義の総括を兼ねて、小論文形式の試験を実施する(同日中に、kcc-Trackに提出する)。
第7回講義内容
中国外交の史的展開―1949~2000年代
第7回~12回は、中国(中華人民共和国)の対外政策の展開に焦点を当てる。第7回目は、中華人民共和国の建国から2000年代に至る中国外交の歴史的展開を概観することを通じて、現在へと連なる中国外交に通底する諸特徴を見出すことを目指す。
第8回講義内容
アクターの多元化と胡錦濤政権期の対外政策
第8回目は、急速な経済発展と軍事力の強化を経て、中国の対外政策にいかなる変化が生じたかを考察する。その上で、「強硬的自己主張(assertiveness)」とも表現される胡錦濤後期の対外拡張行動の展開とその背景を論ずる。
第9回講義内容
中国外交の現在―習近平政権期―
第9回目は、「一帯一路」や対米政策に象徴される習近平政権期における対外政策を概観しつつ、その現状を史的展開の中に位置づけ、今後のを展望するための視座を得ることを目指す。
第10回講義内容
日中関係-中国の対日政策の視点から
第10回目は、日中関係に焦点を絞り、国交正常化(1972年)から現在に至る歴史的展開を整理する。その上で、現在の日中関係を構築する諸要素と、その強靭性と脆弱性を考察する。
第11回講義内容
諸外国の対中認識・政策
第11回目は、視点を変えて、諸外国(米国、欧州、インド、フィリピン、オーストラリアなど)が近年の中国をどのように認識し、どのような対中政策を展開しているかを考察する。第10回までに見てきた中国の対外政策と、それに対する諸外国の反応の相互作用が、既存の国政秩序のどのような影響を及ぼすかを考える。
第12回講義内容
総括
第7~11回の講義の総括を兼ねて、小論文形式の試験を実施する(同日中に、kcc-Trackに提出する)。
その他の学習内容
・プリントに掲載する参考文献などを手がかりに、主体的に理解を深めてほしい。
受講状況および第6回・第12回に実施するテストの結果により総合的に評価する。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
12回の講義全てを受講し、2回の試験を期間内に提出できることを受講の条件とする。12回でかなり幅広いトピックを扱うので、各論については、参考文献などを用いて主体的に理解を深めてほしい。
あり