科目名 | |||
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人類学(専門) | |||
担当教員名 | |||
佐宗 亜衣子 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:人類学(専門) |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 52038 |
開講期間 | II期 8/18~8/23 | 曜日・時間等 | 1~2限 9:00~12:45 |
自然人類学あるいは生物人類学は、人類の生物としての側面に焦点をあて研究する学問分野である。現在、地球では80憶近い人間が暮らしている。極寒の地から灼熱の大地まで驚くほど多様な環境に適応して生活している。この様な人間(ヒト)という生物は、どのような過程を経て現在の姿に進化してきたのだろうか、どのような特徴をもっているのだろうか。本講義ではまず人類学とはどのような学問であるかを解説することから始める。続いて古人類学の調査や研究の方法と、人骨の年代や過去の生活環境を知るための関連諸科学分野について紹介する。また、生物の進化や系統分類学の基本的な考え方を概観する。古人骨の形態や骨に残る痕跡をどのように評価しているのかについて述べ、人類の起源とその進化について講義する。化石人類を対象として、現在知られている最古の人類から現代人までの進化の道筋を解説する。最後に直立二足歩行に関連した骨格形態の変化、狩猟採集や肉食行動、道具の使用、言語など人類に見られるいくつかの特徴の起源や進化について現在までの知見を解説する。これらの講義を通して、ヒトの生物学的・進化学的背景への理解を深め、ヒトが自然の一員であり、大きな進化という流れの中にいることに対する認識を新たにしてほしい。
第1回講義内容
イントロダクション、自然人類学とはどのような学問か
第2回講義内容
古人類学の調査、研究はどのように行われるか
第3回講義内容
系統分類と進化論、化石生成論について
第4回講義内容
骨の形態・痕跡をどのように評価するのか
第5回講義内容
人類の進化段階
第6回講義内容
「猿人」から「原人」へ
第7回講義内容
「旧人」ネアンデルタール
第8回講義内容
「新人」ホモ・サピエンス
第9回講義内容
最初期の人類
第10回講義内容
二足歩行と関連する骨格形態
第11回講義内容
復元された生活史
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・課題・レポート
課題レポートにより評価する。詳細は授業で説明する。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
次回の授業の理解につながるため、前回の授業内容についての復習してほしい(30分)。また、人類学に関連した書籍の読書、テレビ番組や映像の視聴、ウェブサイトの閲覧、動物園や博物館の観覧などを推奨する。