慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
計量経済学
担当教員名
髙梨 耕作
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 経済学部専門教育科目:計量経済学
設置年度 2020 授業コード 62008
開講期間 10月5日(月)~12月28日(月) 曜日・時間等 月曜日、18:20~20:05

授業科目の内容

経済理論は経済現象を体系的に把握するためのフレームワークですが,それを実際の経済問題に応用する場合には計量経済学の知識が不可欠となります.本講義の目的は,計量経済学の基礎について学び,経済の実証分析を行うための手法を身につけることです.回帰分析を中心とする初歩的な計量経済学的手法を使って,現実の経済データを分析する方法を習得します.
また,実際の経済データを用いて実証分析を行うにあたっては,コンピュータの使用が不可欠です.理解を確実にするため,当該科目では,教室における講義,演習とコンピュータ実習(R)を組み合わせて行います.前半に講義を行い,後半にPC演習を行います.ノートPCを持ち込んでの受講が望ましいでしょう.
なお,本講義では統計学の手法を用いますので,統計学を履修済みであることが必要です.もちろん,逐次,統計学の復習を授業中に行います.

第1回講義内容
ガイダンス 計量経済学とは

第2回講義内容
統計学の復習とRの基礎:平均,分散,RのインストールPC演習

第3回講義内容
統計学の復習:確率変数と確率分布 PC演習

第4回講義内容
単回帰モデル:最小2乗法の考え方 PC演習

第5回講義内容
最小2乗推定量:決定係数の考え方 PC演習

第6回講義内容
単回帰分析:検定 PC演習

第7回講義内容
重回帰分析:行列の取扱 PC演習

第8回講義内容
重回帰分析:モデルの推定 PC演習

第9回講義内容
重回帰分析:自由度修正済み決定係数,F検定 PC演習

第10回講義内容
パネルデータの入門:パネルデータの性質 固定効果モデルと変量効果モデル PC演習

第11回講義内容
離散選択モデル:ロジット・プロビット分析 PC演習

第12回講義内容
総括・PC演習

その他の学習内容
  ・【学修の到達目標】 ◆授業で育成する力スキル ① データを取り扱うスキル ② 統計的な意思決定のスキル ③ PCスキル

成績評価方法

成績評価方法
(1) 期末試験で100%成績評価をします.
(2) 授業内レポートなどは,期末試験の成績に加算します.が,必須ではありません.

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する
必要に応じて,印刷物を配布します.

参考文献

計量経済学の第一歩 - 実証分析のススメ/田中隆一 有斐閣 2015

受講上の要望、または受講上の前提条件

本講義では統計学の手法を用いますので,統計学を履修済みであることが必要です.逐次,統計学の復習を授業中に行いますが,基本的に既知とみなして,授業を進めます.自宅でも演習課題を進めるようにするため,ノートパソコンを持ち込んでの受講が望ましいでしょう.

◆学修の到達目標
1. 計量経済学の理論や手法の基礎を理解し,基本的な経済統計の情報収集と処理ができる
2. 経済現象の理解に必要な基本的な経済指標やデータに関心を持つことができる
3. 回帰分析などの処理結果を他者に説明することができる