科目名 | |||
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哲学史 | |||
担当教員名 | |||
田中 あや/内山 真莉子 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:哲学史 |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 52003 |
開講期間 | I期 8/11~8/16 | 曜日・時間等 | 1~2限 9:00~12:45 |
〔授業テーマ〕
「古代と中世における言語論」
〔授業概要〕
本講義では、古代から中世にかけての言語に関する思想を比較・考察することで、「言語論」の観点から哲学史を概観することを目指します。西洋哲学において言語論は、現代にいたるまで数多くの思想家によって議論されている主要なテーマの一つです。その中でも特に「言葉ないし名称・記号は何をどのようにして表示するのか」という問いは古代ギリシャ以来、様々な変遷を辿りながら問われ続けています。前半(担当:田中)では、意味の概念がまだ存在しなかった古代ギリシャにおいて、実質的にそれに相当するものがどのようにして現れてきたのかを、初期ギリシャの思想家たちとプラトン、アリストテレスの言語論を比較しながら検討していきます。また、後半(担当:内山)では、中世の神学者たち(トマス・アクィナスなど)の思想に触れながら、名称と概念と表示対象との関係性について考察していきます。
第1回講義内容
(田中)初期ギリシャの言語論①――語源分析
第2回講義内容
(田中)初期ギリシャの言語論②――クラテュロスの言語本性主義
第3回講義内容
(田中)プラトンの言語論①――「洞窟の囚人たち」の言語使用
第4回講義内容
(田中)プラトンの言語論②――規約と習慣
第5回講義内容
(田中)プラトンの言語論③――名指しの自然本性
第6回講義内容
(田中)アリストテレスの言語論
第7回講義内容
(内山)普遍論争
第8回講義内容
(内山)中世における言語論①――言語論と存在論
第9回講義内容
(内山)中世における言語論②――トマス・アクィナスの類比(1)
第10回講義内容
(内山)中世における言語論③――トマス・アクィナスの類比(2)
第11回講義内容
(内山 ) 中世における言語論④――ウィリアム・オッカム
第12回講義内容
(内山)総括・最終試験
その他の学習内容
・特になし。
最終試験(論述試験)にて評価します。
プリントを適宜配布する
最終試験は論述形式になるので、日毎に配布資料を復習し(約30分)、疑問点があれば積極的に質問をする等、準備を怠らないようにしてください。