科目名 | |||
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社会学(専門) | |||
担当教員名 | |||
岡原 正幸/プルサコワ アリナ | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 春期週末スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:社会学(専門)、経済学部・法学部でも開講する。 |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 52015 |
開講期間 | 2020年6月13日~6月28日 | 曜日・時間等 | 第1週6/13・14、第2週6/20・21、第3週6/27・28、土曜日13:30~17:15、日曜日9:00~12:45 |
「生と感情の社会学」をアートベース・リサーチという手法で受講者と一緒に作り出します。
たとえば社会学の基本の1つである社会調査、否応なく人と関わるこの学的な営みを、どこに位置づけ、その営みの中で自らをどこに位置づけていくのか、対象を客観化する知が、ただそれだけ評価されるような時代は過ぎ去り、いまや、知の生産と消費を担ってきた大学アカデミズムも現代社会に立ち位置を失いつつある。学問の死を謳うのはたやすい、しかしだからこそ、社会学という営みを再び肯定的に捉える視角が必要ではないのか。生の社会学とは、生を社会学的に説明する営みに還元されるようなものではなく、生きられる社会学であり、生きることを生きようとする、そんな試みだと考えてほしい。
生の多様性をめぐる議論があるとして、それを、いかに自分が生きるのかという問いに、どのように結びつけることができるのだろうか。この授業で参加者と一緒に僕たちが考えてみたいのは、これである。具体的にどうするのかといえば、僕らが教卓に座って講義することはまずない。全員が全員に向けて講義をする。受講者は他の受講者にとってのゲストスピーカーになり得るということである。生を生きるという資格においてひとりひとりの参加者がゲスト講師たりえるのである。チームに分かれてライフストーリーを互いに聞き、中からいくつかの生を他の受講者に伝える試みとなろう。
この伝える試みとして、アートを利用した社会学実践を行う。アートベース・リサーチと呼ばれ、多種多様なアートワークが利用されるが、ここではオンライン教育への変更に伴い、戯曲、朗読、詩や文学、映像や音楽なども利用する。自分が話を聞いて、その人の経験をなぞるという実験的で枢要な試みとなる。
第1回講義内容
授業全体の構想、生の社会学、ライフストーリーに関する動画配信 Kcc授業支援より
第2回講義内容
自分史、ライフストーリーの執筆・提出 Kcc授業支援より
第3回講義内容
アートベース・リサーチとは 動画配信、資料配布、SNS他の利用の仕方について Kcc授業支援より Facebookグループ登録は各自
第4回講義内容
アートベース・リサーチに関する課題図書の読解・レポート提出 Kcc授業支援より
第5回講義内容
課題資料の鑑賞・感想提出 グループ分け発表(第2週が始まる前にFaebookで周知) Facebookにて詳細告知
第6回講義内容
グループ活動(リアルタイム授業 各チームの打ち合わせに教員が加わる)Facebook,ZOOM利用
第7回講義内容
グループ活動 Facebook, ZOOM,メールなど
第8回講義内容
グループ活動(リアルタイム授業 各チームの打ち合わせに教員が加わる)Facebook,ZOOM利用
第9回講義内容
グループ活動(リアルタイム授業 各チームの打ち合わせに教員が加わる)Facebook,ZOOM利用
第10回講義内容
グループ活動(リアルタイム授業 各チームの打ち合わせに教員が加わる)Facebook,ZOOM利用
第11回講義内容
上演・上映(作品の仕上げとアップロード)Facebookグループへ投稿(別サイトのリンクでもいい)
第12回講義内容
全チーム作品の鑑賞と感想文執筆 Facebookへ
その他の学習内容
・課題・レポート
・課外授業
提出物による評価
感情を生きる/岡原正幸・小倉康嗣他 慶應義塾大学出版会 2014
自分の生について語ることが求められるでしょう。また他者の生について傾聴し、一緒に考えることも求められるでしょう。事前に、自分史や家族史、自分が生きてきた中での特定の記憶や体験について、メモ程度でいいですから、集めておいてください。また言うまでもありませんが、受講者間でのやりとり、授業内でのやりとりが個人的なものに関わる以上、当事者の了承なくして外部に公開することは避けてください。
ネット環境や端末について、リアルタイムでグループで対話することが必要になります(各グループのやり取りに随時、教員が加わります)
オンライン教育形式のため、定員は30名にします
kccの他に、Facebookのグループにて全員の間のコンタクトを取ります。またYou Tubeで教員がライブ配信も予定しています。最終作品もそのグループに投稿してもらう予定です