科目名 | |||
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日本政治史 | |||
担当教員名 | |||
玉井 清 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:日本政治史 |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 72037 |
開講期間 | II期 8/18~8/23 | 曜日・時間等 | 3~4限 14:15~18:00 |
本授業は、戦前戦後を通じた昭和期の政治史を主対象としますが、編年史的に政治史を追う授業ではないので、その点はご承知ください。授業内容は、次の3部構成になっています。
第1に、歴史研究行う際の注意点に解説を加えた上で(歴史研究に限らず学術研究を行う際の注意点にも言及する予定)、第2に、選挙ポスターから同時代の選挙運動と政党政治の内実に迫ります。第3は、戦後の「戦時」や「戦争」の語られ方の問題点に注目し、それに関連したGHQによる占領統治下の言論統制の実態、さらには、その影響についても論及する予定です。そこでは、現代の日本人が抱く歴史観や政治観、戦争観の特徴と問題点を考察することになります。
第1回講義内容
歴史に向き合う際の基本フォームとは?
第2回講義内容
歴史を内在的に見るということ。
第3回講義内容
歴史を追体験するということー時間と場所の拘束についてー
第4回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(1)
第5回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(2)
第6回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(3)
第7回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(4)
第8回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(5)
第9回講義内容
近代日本の戦争について考える
第10回講義内容
GHQ占領下の言論統制(1)
第11回講義内容
GHQ占領下の言論統制(2)
第12回講義内容
いわゆる「東京裁判史観」の影響について
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
オンデマンドで配信される音声授業を視聴してもらい、1授業の視聴実績(平常点)、2途中の小レポート(授業を聞いての短いコメント:リアクションペーパーの提出)を何回か行い、3最後に授業に関連したレポートを提出してもらう予定です。1が2割、2が4割、3が4割で、合計の総合評価で採点する予定(比率に関しては、若干変更の可能性あり)。
プリントを適宜配布する
レジュメ、参考資料(画像を含め)を適宜アップする予定です。
指定しない。
第一回普選と選挙ポスター/玉井清 慶應義塾大学出版会 2013
閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本/江藤淳 文藝春秋 1994
天皇と接吻/平野共余子 草思社 1998
写真週報とその時代 上下/玉井清編著 慶應義塾大学出版会 2017
プリントを適宜配布する
上記の書籍は、教科書ではなく授業の内容を深めるための参考として紹介しています。
御存知の通り、本年度の夏季スクーリングは、教室での対面授業ではなくなりました。本授業は、音声主体、それに適宜アップされたレジュメや、関連資料を見ての履修になる予定です。
また、対面授業と異なるため、時間配分の関係から上記の授業内容(回数など)と若干齟齬が出ることご承知ください(特に、第3部の内容に関しては、時間が足りず全てをカバーできない場合があります)。