科目名 | |||
---|---|---|---|
西洋史特殊Ⅲ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2021 | 授業コード | T0EA001401 |
本科目は、中世末までのイングランドにおける政治状況を踏まえつつ、中央と地方における軍制・行政・裁判・財政を詳細に説明し、法制度や議会、デモクラシーや「民」の役割など、大陸とは異なるイングランド独自の「近代化」の過程を制度史的に論じます。そして、現在の社会を規定する「近代国家」の諸相について問うことを目的としています。
特に指定した科目の履修を終わっている必要はありませんが、まずイギリス中世史の基礎的な知識を身につけるために、エドマンド・キング『中世のイギリス』(慶應義塾大学出版会、2006年)を読んでください。そして、バーバラ・ハーヴェー編『12・13世紀』(オックスフォード ブリテン諸島の歴史4巻)(慶應義塾大学出版会、2012年)とラルフ・グリフィス編『14・15世紀』(オックスフォード ブリテン諸島の歴史5巻)(慶應義塾大学出版会、2009年)を読んでさらに知識を深め、その後、課題の内容を理解するために、朝治啓三、渡辺節夫、加藤玄編著『中世英仏関係史 1066─1500年』(創元社、2012年)と城戸毅『百年戦争 ─中世末期の英仏関係─』(刀水書房、2010年)を丁寧に読んでください。
科目試験による。
まずテキストを通読し、中世イングランド史の流れ、問題点をより大きな観点から理解してください。そして、個別のレポート課題をこの大きな流れの中に位置づけて考察してください。レポートを作成する際、それが課題の問いに対する直接の答えとなるように注意してください。また、それがテキストの抜き書き、丸写しにならないよう、自分自身の考えに基づき、自分自身の言葉で書いてください。これは、科目試験の際にも当てはまります。