科目名 | |||
---|---|---|---|
文学B | |||
担当教員名 | |||
大嶌 健太郎 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2021 | 授業コード | 12117 |
開講期間 | 10月5日(火)〜12月28日(火) | 曜日・時間等 | 火曜日、18:20~20:05 |
オンライン授業(オンデマンド形式)
資料や課題をダウンロードしていただくための端末をご用意ください。
授業テーマ:「プルーストとともに読み、聴き、観る」
20世紀フランス文学を代表する小説家マルセル・プルーストの主著『失われた時を求めて』を中心に、文学作品に描かれる様々な芸術鑑賞の場面を読み解いてゆきます。小説家自身は、文学作品を読むことについてどのような考察を展開し、読むという行為をどのように描いたのか。また、小説家にとっては異なる芸術ジャンルである絵画や音楽、演劇をプルーストがどのように受容したのか。全巻読破することは必ずしも容易でないこの作品を、芸術受容と言う視点から、抜粋・日本語翻訳で読んでいきましょう。
第1回講義内容
イントロダクション:マルセル・プルーストと『失われた時を求めて』についての基礎知識を紹介する。
第2回講義内容
『スワン家のほうへ』より①:小説を読む読者の心理
第3回講義内容
『スワン家のほうへ』より②:作家の文体を味わうこと
第4回講義内容
『囚われの女』より①:プルースト的文学批評の原点
第5回講義内容
『スワン家のほうへ』より③:スワンとともにヴァイオリンソナタを聴く
第6回講義内容
『囚われの女』より②:マルセルとともに七重奏曲を聴く
第7回講義内容
「コンセルヴァトワールの日曜日」:プルーストとともにベートーヴェンの交響曲を聴く
第8回講義内容
『花咲く乙女たちのかげに』より:プルーストともに印象派絵画を観る
第9回講義内容
「ギュスターヴ・モローの神秘的世界についての覚書」:プルーストとともにモローを観る
第10回講義内容
「シャルダンとレンブラント」」プルーストとともにシャルダンとレンブラントを観る
第11回講義内容
『ゲルマントのほう』より:マルセルとともにラシーヌの悲劇『フェードル』を観る
第12回講義内容
『見出された時』より:プルーストにとって、芸術とは何か?
その他の学習内容
・課題・レポート
出席率(50%)と、毎回の授業後に提出していただく小レポートの評価(50%)による。出欠確認方法:小レポートが提出されたことをもって「出席」、未提出は「欠席」とする。提出方法などは初回の授業で説明する。試験は実施しません。
プリントを適宜配布する
毎回の授業で資料を配布します。小レポートの主題や要領も資料の中で指示します。
フランス文学に関する予備知識やフランス語学習経験の有無は全く問いません。文学好きだけでなく、音楽や絵画など芸術鑑賞を趣味とする学生にお勧めの講座です。