慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
英語(ライティング)2
担当教員名
上野 大樹
科目設置 総合教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 外国語科目/英語 単位 1
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 22118
開講期間 10月5日(火)〜12月28日(火) 曜日・時間等 火曜日、18:20~20:05

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

オンライン授業(リアルタイム形式)

上記の授業を実施するにあたり学生が準備しておくもの

オンデマンド形式を基本としつつ、質疑応答など双方向性が必要となる際にはリアルタイムでの授業を行います。

授業科目の内容

アカデミック・ライティングの基礎力を身につけるために必要不可欠な、「明快な構造を持った文」を作文する力を養成することが本授業の目的です。文単位でのclarityを高める作文練習を積み重ねたうえで、個々の文と文を適切に連接させて「明快な構造を持った文章」へと発展させる力を涵養することも、副次的な目的となります。
本授業でフォーカスするのは、単に文法的に正しい英文を書くことではなく、むしろ文法的には正しいが明快ではない=読者に伝わりにくい文(章)を、(文法的に正しいだけでなく)読者が一読して意味をくみ取ることのできる明快な文(章)へと転換させるための技法を習得することです。どのような文が分かりにくいのか、その特徴を分析していくことで、反対に明晰で相手に伝わる文が備えている特徴的な構造が見えてきます。実践的には、名詞化された構文を平易な文へと「解きほぐす」という書き換え練習を反復することにより、明快な文とそうでない文との構造上の違いを実際に会得していくことが重要です。
教科書を使用します。指定の範囲を事前に読んでくることが求められます。

第1回講義内容
イントロダクション:「手持ちの札」である高校英文法の知識を作文の実践に「使える」技能へと転換することの重要性について解説します。英語という言語の構造的な特徴を日本語との比較で説明します。

第2回講義内容
英語の言語的特徴についての解説を踏まえた上で、order(語順=秩序)の重要性にフォーカスした作文練習をウォーミングアップとして行います。

第3回講義内容
第1課:Understanding Style

第4回講義内容
第2課:Correctness

第5回講義内容
第3課:Actions

第6回講義内容
第4課:Characters

第7回講義内容
第3課と第4課の内容を踏まえた練習問題

第8回講義内容
第5課:Cohesion and Coherence

第9回講義内容
第6課:Emphasis

第10回講義内容
第7課:Motivation

第11回講義内容
第8課:Global Coherence

第12回講義内容
第5課と第8課の内容を踏まえた練習問題

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・課外授業
  ・小テスト

成績評価方法

期末テストを行うのが難しいと考えられるため、毎回の課題の出来によって主に評価することになる。(※変更の可能性あり。)

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

Style: Lessons in Clarity and Grace (Twelfth Edition)/Joseph Williams and Joseph Bizup Peason 2016

※ 教科書の必要箇所はコピーで配布するので、必ずしも購入を前提としない。

受講上の要望、または受講上の前提条件

教科書の指定箇所を事前に読んでくることが必須です。ライティングの授業のため、実際に練習問題を解いたうえで、さらにその成果を血肉化させるための(単語帳などを作成しての)反復的な復習が重要です。地道な作業という部分もあるため、忍耐強く取り組んでください。毎週の予習と復習に、最低90~120分の時間を確保することが必要となります。