慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
国文学史
担当教員名
小川 剛生
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 52142
開講期間 10月1日(金)〜12月24日(金) 曜日・時間等 金曜日、18:20~20:05

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

上記の授業を実施するにあたり学生が準備しておくもの

PCなど動画が受信できる装置。またPDFで資料を配付することがあるので、DLして印刷できるようにしておくのが望ましい。

授業科目の内容

和歌史を軸とした、中世文学史を講義する。院政期に始まり、戦国期までを対象とする。まずは古典和歌を読む上での基礎知識を述べ、ついで、新古今集・京極派・正徹など、現在も評価が高い歌人・作品について学習する。それとともに、定家偽書・二条派・頓阿・連歌など、近年急速に研究が進んで文学史上の再評価が必要なもの、あるいは、いまだ陽が当たっていないが、実は中世の文化・美学の骨格であった、歌人・作品についても詳しく触れる。いずれも歌風・歌論・歌壇の立体的な考察を通して、現代的な価値観に毒されない、時代に降り立った文学史の把握を目指す。

第1回講義内容
イントロダクション―古典和歌について、院政期文化のなかで

第2回講義内容
西行と俊成

第3回講義内容
定家(その1)

第4回講義内容
定家(その2)

第5回講義内容
定家の子孫たちと定家偽書、関東歌壇

第6回講義内容
京極派

第7回講義内容
頓阿

第8回講義内容
南朝歌壇と新葉集

第9回講義内容
連歌

第10回講義内容
二条良基

第11回講義内容
正徹

第12回講義内容
戦国大名と和歌

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

出席状況(資料DLをもって代える)とレポート

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

編年 中世の文学/浅見和彦他 新典社 1990

参考文献

教室で紹介します

受講上の要望、または受講上の前提条件

中世文学・和歌文学のほかに、広く中世史・中世文化に強い関心と一定の知識のある学生の履修が望ましい。