科目名 | |||
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社会学特殊 | |||
担当教員名 | |||
鈴木 慶孝 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | 文学部、経済学部でも開講する。 |
設置年度 | 2021 | 授業コード | 72124 |
開講期間 | 10月7日(木)〜1月6日(木) | 曜日・時間等 | 木曜日、18:20~20:05 |
オンライン授業(オンデマンド形式)
PC(オンライン授業を受講・視聴できるもの)
〔授業の概要・目的〕
現在の国民国家は、グローバリゼーションの進展とともに可視化した移民や難民、そしてマイノリティー集団の承認運動により、その同質性を失いつつある。他者への不寛容や排除が常態化する時代において、国民の大多数がムスリムでありながら、西洋近代的な国民国家を樹立したトルコ共和国もまた、国内の多様性の受容に逡巡している。
本講義の目的は、多民族帝国から国民国家へと移行し、その地域本来の歴史的多様性ゆえに国民社会に亀裂が生じているトルコ共和国の国民統合政策の検証を通じて、日本を含めた多くの国民国家が経験している多様性の受容に向けた諸課題を提示し、それらを熟考するための機会の場を提供することにある。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
ネイション・ナショナリズム・国民国家
第3回講義内容
「国民国家」トルコの樹立と西洋近代化
第4回講義内容
「トルコ国民(ネイション)」の創造
第5回講義内容
宗務庁による国民統合政策の問題点
第6回講義内容
非スンニ派マイノリティ―:アレヴィーの排除
第7回講義内容
非トルコ系マイノリティー:クルド人の排除
第8回講義内容
イスラーム復興の排除:ギュレン運動をめぐる問題
第9回講義内容
現在のトルコ:エルドアン政権下の民主化とその課題
第10回講義内容
トルコの国民統合のまとめ
第11回講義内容
日本における多文化共生とその課題
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
期末レポートの評価による。
プリントを適宜配布する
WEBシステムを通じて、毎回プリントをPDFファイルで配布する。
〈トルコ国民〉とは何か―民主化の矛盾とナショナル・アイデンティティー/鈴木慶孝 慶應義塾大学出版会 2020
・トルコに関する事前知識は必要ありませんが、事前になんらかのトルコ関連の書物に目を通して頂ければ幸いです。また、ナショナリズムや国民国家(ネイション・ステイト)に関する基礎的な知識を有していれば、講義内容がより理解できると思います。トルコの事例を知ることで、日本を含めた、国民社会の変容・多様化を考察したい方に受講して頂きたく思います。
・また本授業は、zoom等を利用したオンライン授業を予定しております。オンライン授業への移行に伴い、履修者のみなさま方が柔軟に授業を受けられるようにするために、授業は、リアルタイムではなく、オンデマンド形式を予定しております。