慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
文学
担当教員名
栗本 賀世子
科目設置 総合教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 3分野科目/人文科学分野 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 12113
開講期間 II期 8/17~8/22 曜日・時間等 3~4限 14:15~18:00

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

上記の授業を実施するにあたり学生が準備しておくもの

授業視聴前に講義資料をダウンロードしておくこと。

授業科目の内容

『源氏物語』には、「もののけ」(物の気)と呼ばれる人に悪影響をもたらす霊が何度も登場し、光源氏が愛した女性たちに取り憑いていく。もののけは、ある時は人を病にして苦しめ、死にいたらしめる。またある時は、人を変貌させ、通常とは異なる言動をとらせたりもする。この授業では、平安時代のもののけが登場するさまざまな作品を参考にした上で、『源氏物語』のもののけがどのように描かれているか、その源泉はどこにあるかということについて考えていきたい。

第1回講義内容
イントロダクション

第2回講義内容
平安朝の怨霊①桓武天皇を苦しめた霊たち

第3回講義内容
平安朝の怨霊②菅原道真の霊と天神信仰

第4回講義内容
平安朝の怨霊③藤原元方の霊

第5回講義内容
平安朝の怨霊④藤原顕光の霊

第6回講義内容
僧侶の恋ともののけ

第7回講義内容
紫式部のもののけ観

第8回講義内容
『源氏物語』のもののけ①―夕顔の怪死

第9回講義内容
『源氏物語』のもののけ②―葵の上の出産

第10回講義内容
『源氏物語』のもののけ③―紫の上の発病

第11回講義内容
『源氏物語』のもののけ④―女三の宮の出家

第12回講義内容
補足・まとめ

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・小テスト

成績評価方法

Web学習状況20%
小テスト10%
レポート課題70%

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

源氏物語の表現と史実/藤本勝義 笠間書院 2012年
源氏物語の〈物の怪〉/藤本勝義 笠間書院 1994年
夢と物の怪の源氏物語/三田村雅子・河添房江 翰林書房 2010年

受講上の要望、または受講上の前提条件

・毎回、前回の授業内容に係わる小テストを実施するので、授業内容を復習をしておくこと(30~60分程度)。
・配付資料や参考文献等の情報を必要に応じて予習する。

講師の実務経験※実務家としての経験があり、その知見が授業に反映されている場合に、「あり」と表示されます

あり