慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
会計学
担当教員名
木村 太一
科目設置 経済学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 法学部でも開講する。
設置年度 2021 授業コード 62136
開講期間 I期 8/10~8/15 曜日・時間等 1~2限 9:00~12:45

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

授業科目の内容

企業が行なった取引や、企業が置かれた状況を「事実」と考え、その「事実」を忠実に表現するのが会計であるといわれるが、その方法が容易に決まるとは限らない。数ある「事実」のどの側面に注目するのかの違いに起因して議論が分かれるものもあれば、そもそも「事実」は「客観的」に与えられるものなのかについての見解の差も存在する。そうした、会計上の論点について、丁寧に整理しながら、会計という営みに対する考えを深めていきたい。

第1回講義内容
ストック・オプション取引に関する会計処理について、論点の整理と検討を行なう。

第2回講義内容
前回に引き続き、ストック・オプション取引に関する会計処理についての検討と、これに関連して貸借対照表上の負債と資本との区分問題を検討する。

第3回講義内容
前回に引き続き、貸借対照表上の負債と資本との区分問題を検討する。

第4回講義内容
貸借対照表上の負債と資本との区分問題と、これと利益計算との関係性を検討する。

第5回講義内容
負債と資本との区分と利益計算との関係で論じた持分変動取引について、連結会計における固有の持分変動取引といえる子会社株式の売却や子会社増資に関する議論を取り上げ検討を行なう。

第6回講義内容
前回に引き続き、子会社株式の売却や子会社増資に関する議論を取り上げ検討を行なう。

第7回講義内容
子会社株式の売却や子会社増資に関する議論を取り上げ検討に関連して、「エンティティー」という概念について検討を行なう。

第8回講義内容
「エンティティー」という概念が「取引を構成する立場」であると考え、会計が現実を構成していくという立場である「会計築像論」(およびこれに関連する「会計言語論」)について検討を行なう。

第9回講義内容
前回に引き続き、会計が現実を構成していくという立場である「会計築像論」という考え方を検討し、これに関連して財務会計と機会費用に関する議論を検討する。

第10回講義内容
これまで広く「持分」や「資本」という概念について検討してきたが、当該概念の検討には欠かすことのできない資本維持の問題を検討する。

第11回講義内容
前回に引き続き、資本維持の問題を検討する。

第12回講義内容
これまでのまとめを行なう。

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

レポート

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

簿記や会計に関する一定の素養(仕訳や財務諸表と言ったものに対する理解)は必要である。