慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
民事訴訟法
担当教員名
大濱 しのぶ
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 72113
開講期間 II期 8/17~8/22 曜日・時間等 3~4限 14:15~18:00

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

授業科目の内容

私人間の生活に関する紛争を「民事紛争」といいます。典型的な民事紛争としては、借金・代金・損害賠償金といった金銭の支払をめぐる紛争、土地や建物の登記や明渡しといった不動産をめぐる紛争が挙げられます。これらは財産に関する紛争ですが、民事紛争には、財産に関する紛争のみならず、離婚や相続など家族に関する紛争も含まれます。民事紛争は、話し合いによって解決するのが普通ですが、話し合いで解決できないような場合、裁判所に訴えて裁判により解決を図ることになります。民事訴訟は、このように、民事紛争を「裁判」により(民法等の実体私法を基準に、権利の存否を確定して)解決する手続です。この「裁判」は「判決」という厳格な形式で行われることから、民事訴訟は「判決手続」ともいわれます。民事訴訟法は、こうした民事訴訟について定める法律です。この授業では、民事訴訟法のうち、訴えの提起から第一審判決に至るまでの部分を主に扱います。講義予定は、以下の通りですが、諸般の事情により変更する場合もあります。

第1回講義内容
民事紛争処理の全体像(1)

第2回講義内容
民事紛争処理の全体像(2)

第3回講義内容
訴えと請求

第4回講義内容
民事訴訟の基本原則(1)

第5回講義内容
民事訴訟の基本原則(2)

第6回講義内容
裁判所・当事者

第7回講義内容
訴訟の開始

第8回講義内容
訴訟の審理

第9回講義内容
証拠

第10回講義内容
判決(1)

第11回講義内容
判決(2)

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

レポートにより評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

民事訴訟法(第3版)/三木浩一ほか 有斐閣 2018年

参考文献

民事訴訟法判例百選(第5版)/高橋宏志ほか 有斐閣 2015年

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講者の皆さんには民法とくに財産法について基礎知識があることを前提に授業を進めます。
六法を用意し、適宜条文を参照できるようにして下さい。