慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
社会科・地理歴史科教育法特論Ⅲ
担当教員名
中間 和洋
科目設置 教職科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 教職 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 82104
開講期間 II期 8/17~8/22 曜日・時間等 1~2限 9:00~12:45

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

オンライン授業(リアルタイム形式)

上記の授業を実施するにあたり学生が準備しておくもの

基本的には、オンデマンド形式にて毎回の講義を進めていきますが、第1回講義のイントロダクションⅠおよび、状況をみながらリアルタイム形式を取り入れていきたいと思います。従って、毎回配信されるデータ(PDFファイル)を受け取り、小レポートをwordファイルで入力し、慶應通信のシステムに返信するというPC環境と、リアルタイム形式では、オンライン会議ソフトzoomを使用しますので、事前にダウンロードして、準備しておいてください。

授業科目の内容

 これから皆さんが社会科・地理歴史科の教育実習を行っていく上で、必要な教科指導に関する知識や実践的な技能を身につけていくことが本講座の狙いです。「社会科・公民科教育法特論Ⅲ」同様、教材研究の方法、授業案の作成、そして、それに基づく模擬授業の実施、学生・担当教員を交えた意見交換と相互評価などを行いたいと思いますが、オンライン授業ということもあり、実践的な部分は難しいので、工夫していきたいと考えます。
 教材研究の内容としては、この講座では地理歴史分野を扱っていくということから、中学社会科の「地理的分野」および「歴史的分野」、また、高校地理歴史科の所属科目である世界史(「世界史A」・「世界史B」)、日本史(「日本史A」・「日本史B」)および、地理(「地理A」・「地理B」)となります。また、2022年度から新カリキュラムに移行していきますが、現段階では、まだ現場にも教科書の見本なども紹介されていない状況なので、内容に関しては、現在わかっている情報の範囲で、「歴史総合」・「地理総合」・「世界史探究」・「日本史探究」・「地理探究」の内容について、説明していきたいと思います。
 皆さんに、返信していただく内容としては、以下の通りです。
1)こちらから毎回提示される教材研究の課題に対するリアクションペーパー
2)学習指導案の提出(中学と高校科目各1回計2回)
3)最終レポート課題:社会科校外学習の実施案(中学・高校の対象科目は問わない)

以上です。

第1回講義内容
イントロダクションⅠ〔社会科・地理歴史科のカリキュラムについて〕

第2回講義内容
イントロダクションⅡ〔社会科・地理歴史科の教材研究〕

第3回講義内容
中学校社会「地理的分野」の教材研究

第4回講義内容
中学校社会「歴史的分野」の教材研究

第5回講義内容
中学校社会科・学習指導案の作成について

第6回講義内容
高等学校地理歴史科・学習指導案の作成について

第7回講義内容
高等学校「歴史総合」について

第8回講義内容
高等学校「地理総合」について

第9回講義内容
高等学校「世界史B」・「世界史探究」の教材研究

第10回講義内容
高等学校「日本史B」・「日本史探求」の教材研究

第11回講義内容
高等学校「地理B」・「地理探求」の教材研究

第12回講義内容
振り返り 大学キャンパス内及び周辺地域のフィールドワーク例(画像等での案内)

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

各回の小レポート〔リアクションペーパー〕、学習指導案の作成〔中学社会科・高校地理歴史科〕、最終レポートである社会科校外学習の実施案作成を総合する。
それぞれ期限を守り提出すること。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

・1-1718 文部科学省教育課程課編『中学校学習指導要領解説 社会編』(株式会社東洋館出版社、平成30年)
・1-1815 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』(株式会社東洋館出版社、平成31年)
 各自購入またはPDFをダウンロードすること。
・文部科学省検定済教科書の中学校社会科または高等学校地理歴史科分野・科目・出版社は問いません。
 ただし、模擬授業を実施する科目・分野の教科書を用意してください。新規購入する場合は、教科書販売専門店で購入してください。
 東京では、「第一教科書」〔新宿区百人町1-22-20、中央線大久保駅南口徒歩1分、03-3363-2764〕で購入するとよいでしょう。

参考文献

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

毎回、オンデマンド方式で教材を配布します。配布された教材には、課題がありますので、その内容に対するリアクションペーパーを毎回入力し、期限に合わせて、返信してください。リアクションペーパー(小レポート)と中学・高学の学習指導案、および全体レポートである社会科校外学習の実施案を総合して、評価を出す予定です。