慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
自然科学特論
担当教員名
坪川 達也
科目設置 総合教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 3分野科目/自然科学分野 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2021 授業コード 12150
開講期間 10月4日(月)〜12月27日(月) 曜日・時間等 月曜日、18:20~20:05

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

授業科目の内容

ホモ・サピエンスの命名の根拠ともなったヒトの発達した大脳。人体の生理機能のうち、大脳を含む神経系の影響を受けないものはありません。この授業においては神経生理学という脳の機能を研究した分野を中心に教えます。神経伝達物質に始まり、脳の部位と代表的な機能との関連を、欲・情動、運動、感覚、認知、言語、社会、記憶、意識などを通して、ヒトへの進化やその疾病を学び、最後は人類の進化史を含めて文明社会を技術・制度の面から見て、現代社会まで射程に入れます。
ヒトの最も特殊化した器官「脳・神経系」の機能を、心理学を含む「神経科学」と関係づけて知ることで、社会の構成単位である「ヒトの心」の特性を理解することが目的です。

第1回講義内容
中枢神経系の発生と神経伝達物質

第2回講義内容
視床下部と欲・情動

第3回講義内容
線条体、小脳と運動

第4回講義内容
視床と感覚

第5回講義内容
大脳皮質と認知

第6回講義内容
扁桃体と社会

第7回講義内容
海馬と記憶

第8回講義内容
発達と言語

第9回講義内容
前頭葉と意識

第10回講義内容
文明の誕生と技術

第11回講義内容
文明の発展と制度

第12回講義内容
文明の行方と歴史

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

出席、レポートの成績を合わせて評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

高等学校での生物学の履修を前提としません。医学というと「難しい」「多くの知識を丸覚え」といった印象がありますが、枝葉の知識より根幹たる知識体系の理解に努めます。言及する分野が化学、生物学の広範囲に渡るので、興味のある熱心な学生の履修を希望します。