慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
東洋史概説
担当教員名
岩間 一弘/矢久保 典良
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 文学部専門教育科目:東洋史概説
設置年度 2021 授業コード 52132
開講期間 I期 8/10~8/15 曜日・時間等 3~4限 14:15~18:00

実施形態

オンライン授業(オンデマンド形式)

オンライン授業(リアルタイム形式)

授業科目の内容

 本講義は、「食」と「民族」をキーワードとして、20世紀の中国を中心とする東アジア近現代史を概説します。
 東アジアの国際関係、国民国家、地域社会、民衆文化が、近代以降の戦争・植民地主義・ナショナリズムやグローバリズムによって、どのように再編されてきたのかを明らかにします。
 前半の6回は岩間一弘が担当し、おもに中国料理の形成と普及を通して東アジア史を見るオンデマンド講義を配信します。
 後半の6回は矢久保典良が担当し、中国のムスリム(回族など)をはじめとするエスニシティ集団および中国ナショナリズムに注目しながら中国近現代史を論じる講義を、リアルタイムのオンライン授業で行います。

第1回講義内容
前近代の中国と中国料理の歴史

第2回講義内容
中華民国時代の中国と中国地方料理

第3回講義内容
中華人民共和国と国家宴会

第4回講義内容
近現代の台湾と台湾料理

第5回講義内容
東南アジアの中国料理

第6回講義内容
近現代日本・朝鮮の中国料理

第7回講義内容
「周縁」から見る近現代中国

第8回講義内容
伝統的な王朝国家から近代的な国民国家へ―中華民国の誕生と「辺疆の危機」

第9回講義内容
中国ナショナリズムの台頭と展開―「国民」の統合を目指して

第10回講義内容
「国民国家」建設の試み―南京国民政府によると「西北」の開発

第11回講義内容
近現代中国とエスニシティ(1)中国ムスリムを例に

第12回講義内容
近現代中国とエスニシティ(2)ムスリム軍人政治家白崇禧のライフヒストリーを例に

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・小テスト

成績評価方法

第1回~6回の講義については、毎回の授業で課題(字数は自由ですが600字程度が目安)を出しますので、それらをワードファイルに書きためていただき、第6回目の授業後に提出していただく予定です。
第7回~12回の講義については、毎日(2回分で1セット)リアクションペーパーと課題(字数は自由ですが800字程度が目安)を出します。リアクションペーパーは授業当日に提出していただきます。課題はワードファイルに書き溜めていただき、第12回目の授業後に提出していただく予定です。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

講義のなかで必要に応じて示します。

受講上の要望、または受講上の前提条件

中国および東アジアの近現代史に関して、基礎知識を習得し、知的関心を持てることが求められます。