慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
新・フランス語第一部
科目設置 総合教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 外国語科目/フランス語 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0DC000103

講義要綱

フランス語をゼロから学ぶ科目です。目標は、フランス語を「読む」「聞く」「話す」「書く」ために必要な基礎を身につけること。そのために本科目では、発音と綴り字の規則からはじまり、冠詞、現在時制、形容詞、代名詞、過去時制を中心に学習します。とりわけ動詞の活用に重点をおきます。

テキストの読み方

『フランス語第一部』は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの能力をバランスよく養う目的で書かれた、フランス語初学者のための教科書です。独学でフランス語を始める通信教育課程の学生に向けて、通常の文法教科書よりも解説を丁寧にし、練習問題も多くしてあります。学習を進めるに当たっては、次のことに注意してください。


○言語の修得には、定期性と継続性が肝要です。しかし、授業に通うのと違い、自宅での学習ではこの点を確保することが難しいものです。具体的な計画を立て、一定のペースで持続的に学習しましょう。


○独習の場合は言語の音声的実態に触れることが疎かになりがちです。音声ファイル等を通じて発音を聞き、必ず自分で大きな声で発音して、フランス語を身体的に習得しましょう。


○それぞれの課の冒頭で、〈例文〉あるいは〈対話〉が示されます。これらの文は学習の基本をなすものです。繰り返し読み、聞き、また書き取って、全文を暗記しましょう。そうすることで、単語もスムーズに覚えられるはずです。


○練習問題等は、少し分量が多いですが、すべて実際にやってみましょう。答え合わせをし、間違ったところを直して、それぞれの課の理解を固めてから、先に進んでください。


○この教科書は、新しい語彙が出てきたときには意味とともに示してありますので、基本的には辞書を使わずに勉強できるようになっています。単語帳などを作成し、語彙を確実に増やしていきましょう。掲載した単語は、現在使用されているフランス語における頻出度を踏まえ、精選したものです。


○Topique の内容も、試験・レポートの対象とします。


 

履修上の注意

フランス語の予備知識は必要ありませんが、教科書は高等学校修了程度の英語の知識を前提として書かれています。とくに基本的な英文法の用語(他動詞、自動詞、目的語など)を知らないと、理解が困難となる可能性があります。

成績評価方法

科目試験により評価します。試験では、フランス語の総合的な能力を問います。教科書とレポートの例文も多く出題されますので、それらを中心に学習してください。

参考文献

代表的な仏和辞典として『ロワイヤル仏和中辞典』(旺文社)『クラウン仏和辞典第七版』(三省堂)があります。本科目では、これらの辞書を使う機会はそれほど多くないかもしれませんが、今後もフランス語を続けて学習する際には必須の文献ですので、用意しておくことを勧めます。

レポート作成上の注意

第1回 Chapitre 1 ~ Chapitre 5
第1回のレポートは Chapitre 1~5 の内容の理解を問う、文法問題と応用問題です。Chapitre 5 までの学習を終えてからレポートに取り組んでください。


第2回 Chapitre 1 ~ Chapitre 10
第2回のレポートは Chapitre 6~10 の内容を中心に、その理解を問う、文法問題と応用問題です。ただし、Chapitre 5 までの内容が前提となります。全体をよく復習し、必要に応じて辞書を使って取り組んでください。