講義要綱

広く行動科学の研究方法としての統計学の入門コースであるが、特に推測統計学の理論的背景を十分理解していただけるようにという願いをこめてテキストを執筆した。このテキストが使用されるようになって、レポートの質が高くなり、また科目試験の成績も良くなっているといった印象を受けることを喜んでいます。

テキストの読み方

統計学の理解は、納得のゆくまで問題を解くという地道な訓練によってもたらされるもので、時間のかかる作業です。本テキストで不十分さを覚えた場合は、類書の問題にもチャレンジし、自分のものにして欲しい。

履修上の注意

統計学は心理学や教育学に限らず、多様な科学の基礎であり、自然や人間の複雑な現象を科学的に理解にするうえで、きわめて効果的で重要な視点を与えてくれる重要な科目です。その意識をもって履修に臨んでください。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

南風原朝和著『心理統計学の基礎─統合的理解のために（有斐閣アルマ）』有斐閣、2002年
南風原朝和・杉澤武俊・平井洋子『心理統計学ワークブック─理解の確認と深化のために』有斐閣、2009年

レポート作成上の注意

結果だけでなく。考え方のプロセスをわかりやすく記述するよう心がけて欲しい。