慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
英語音声学
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EA002702

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 英語の音声について、音声学、音韻論の観点から理解する。
〔授業の概要〕
 英語の音声について、音声学、音韻論の観点から論ずる。
〔授業計画〕
 指定教科書の構成は次の通り。括弧内は各節のタイトルとなっている。
 まえがき
 国際音声字母
 第1章:概論
  (音声学とは何か、音韻論と音声学、調音音声学、英語の発音と地域差について、音声表記法について)
 第2章:母音
  (母音の分類、母音四角形(vowel quadrilateral)、第一次基本母音(primary cardinal vowel)、第二次基本母音(secondary cardinal vowel)、基本母音以外の母音、二重母音(diphthong)、三重母音(triphthong))
 第3章:子音
  (子音の分類、破裂音(plosive)、破擦音(affricate)、摩擦音(fricative)、接近音(approximant)、鼻音(nasal)、子音連結(consonant cluster))
 第4章:プロソディー・超分節的特徴
  (音節(syllable)、語強勢(word stress)、文強勢(sentence stress)、縮約形・弱形・連結・同化・脱落、リズム(rhythm)、イントネーション(intonation)
 第5章:音響音声学
  (音声波形、基本周波数、音源フィルター理論(source-filter theory)、フォルマント周波数(formant frequency)、スペクトログラム(spectrogram)、母音の音響特性、子音の音響 特性)
 第6章:聴覚音声学
  (聴覚器官(auditory system)、音声知覚の研究)
 第7章:音声学の応用─音声学と社会言語学・語用論・談話分析─
  (はじめに、音声学と社会言語学、音声学と語用論、音声学と談話分析、おわりに)

テキストの読み方

熟読すること。

履修上の注意

文献・レポート等による学習だが、実際に自分で発音しながら学習してほしい。

関連科目

「英語学概論」「現代英語学」

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

参考文献

窪薗晴夫・西光義弘『音声学・音韻論』くろしお出版、1998年
佐藤寧・佐藤努『現代の英語音声学』金星堂、1996年
川越いつえ『英語の音声を科学する』大修館書店、2007年
服部義弘[編]『朝倉日英対照言語学シリーズ2 音声学』朝倉書店、2012年

レポート作成上の注意

・必ず、参考文献を参照すること(テキストだけでは不十分)。文献を引用した場合は、出典を必ず明記すること。
・自分の言葉で書くこと(丸写しはダメ)。具体例はテキスト記載のものをそのまま使用せず、自分で考えたものにすること。
・内容だけでなく、体裁にも気を配ること。
・ワープロによる作成が望ましい。