慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
イギリス文学研究Ⅱ
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EA005301

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 イギリスの詩作品を深く理解し、文学史の中に位置づけること。
〔授業の概要〕
 レポートの添削指導を通して、詩の的確な理解を導き、レポートの作成法についても指導を行う。
〔授業計画〕
 ミルトン、シェイクスピア、キーツ、エリオットなど、16世紀末から20世紀にかけてのイギリスの代表的詩人の作品を読む。散文とは異なる言葉の世界が展開する詩作品を、英語という言語の特徴を捉えながら理解していく。指定教科書の構成は次の通り。
 序文 英語の韻律の解説
 第1章 スペンサー
 第2章 シェイクスピア
 第3章 ダン
 第4章 ミルトン
 第5章 マーヴェル
 第6章 ドライデン
 第7章 ポープ
 第8章 グレイ
 第9章 ゴールドスミス
 第10章 ブレイク
 第11章 バーンズ
 第12章 ワーズワース
 第13章 コウルリッジ
 第14章 バイロン
 第15章 シェリー
 第16章 キーツ
 第17章 テニソン
 第18章 ブラウニング
 第19章 アーノルド
 第20章 ロセッティ
 第21章 スウィンバーン
 第22章 ハーディー
 第23章 イェイツ
 第24章 T・S・エリオット

テキストの読み方

 英詩の特徴と味わい方は、テキスト序文に尽くされているので、熟読されたい。様々な韻律法が紹介されているが、それを丸暗記する必要はない。しかしそこで強調されているように、詩の真髄は言葉のリズムにあるので、どの作品も単語の意味を調べるばかりではなく、是非声に出して読み、口で賞味して頂きたい。詩のリズムは、わらべうたのように、意味の把握以前に音楽的な調子をもって言葉に息吹を吹き込んでいるからである。その上で、言葉の意味から全体の構成、作者の伝記的背景、時代状況に至るまでの要素がない交ぜとなって、作品の鑑賞に奥行きが与えられるであろう。

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

レポート作成上の注意

 広く参考文献にあたり、使用部分には注を施して出典を明記すること。