慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
アメリカ文学研究Ⅰ
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EA004201

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 アメリカ文学の特徴をなす19世紀文学の特徴を学び、英語力の向上とともに、アメリカ国家形成期の文学的想像力への理解を深める。
〔授業の概要〕
 指定された教科書に掲載されている歴史的背景を通読した後、収録された作品を精読し、英語で書かれた文学作品を読み通すことによる英語力の向上とともに、アメリカが国家として形成される時代に醸し出された文学的想像力について考察する。
〔授業計画〕
 指定教科書の主な内容構成は次の通り。
 1.アメリカン・ルネサンス(歴史的背景)
 2.ラルフ・ウォルドー・エマソン“Nature”
 3.ヘンリー・デイヴィッド・ソロー“Where I Lived, and What I Lived for”
 4.ウォルト・ホイットマン“Crossing Brooklyn Ferry”
 5.エドガー・アラン・ポー“The Raven”
 6.ナサニエル・ホーソーン“Young Goodman Brown”
 7.ハーマン・メルヴィル“The Sermon”
 以上の作品読了後、このうち一作品を選び、指定教科書内に記載されている参考文献などをリサーチした上でレポートを作成する。その後、定期試験受験の準備へと入る。
 8.参考文献のリサーチ
 9.レポートの作成
 10.定期試験準備

テキストの読み方

冒頭の“American Renaissance”の解説をよく読んでから、テキストの精読に取りかかられたい。もちろん英語で執筆された文学作品を読み通すことは容易なことではない。急いで読み飛ばしてしまうようなことはせず、時間をかけて理解されたい。またその際、翻訳を補助的に使用してもよいが、原文から伝わるニュアンスを読み取る努力を大切にすることを念頭においてもらいたい。

履修上の注意

基本的な英語文法を習得していることが必要となる。またレポート作成にあたっては、作品や作家についてのリサーチが必要となるため、図書館でのリサーチや、データベースを用いた基礎的な資料調査方法を習得していることが望ましい。

関連科目

「アメリカ文学」「アメリカ文学研究Ⅱ」

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

参考文献

上記テキスト内に掲載されている。

レポート作成上の注意

テキストを読みながら、印象に残った部分や疑問に思ったところなどに印をつけながら読むとよい。また、レポートの書き方については、事前に論文の書き方に関する文献を少なくとも一冊通読し、構成や引用の方法などを確認しておくこと。