慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
手形法
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EC002602

講義要綱

 権利の行使や移転を合理化する有価証券は企業社会において広範に利用されています。特に、典型的な有価証券である手形および小切手は企業(特に製造業)の経済生活において重要な地位を占めてきました。現在では、支払決済手段の多様化に伴い、手形・小切手の利用は減少していますが、その仕組みや理論は他の支払決済制度に大きな影響を与えています。手形法・小切手法の知識は応用範囲が広いわけです。ただし、高度な技術的性質が強いので、その勉強によって論理的な面白さを感じると思いますが、前提知識を要します。そこで、民法(財産法:民法総則、債権総論、債権各論)、商法(商法総則、商行為法)、および会社法の基礎を理解した上での履修を薦めます。なお、平成29年に民法が改正され、同法第3編第1章第7節に有価証券の通則的規定が定められました。注意して下さい。

テキスト

宮島司『やさしい手形法・小切手法〔第二版〕』(法学書院、2003年)

テキストの読み方

講義要綱参照。

履修上の注意

講義要綱参照。

関連科目

講義要綱参照。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

大塚龍児=林竧=福瀧博之『有斐閣Sシリーズ商法Ⅲ─手形・小切手〔第5版〕』(有斐閣、2018年)
弥永真生『リーガルマインド手形法・小切手法〔第3版〕』(有斐閣、2018年)
川村正幸『手形・小切手法 第4版』(新世社、2018年)
小塚荘一郎=森田果『支払決済法〔第3版〕』(商事法務、2018年)
神田秀樹=神作裕之編『手形小切手判例百選〔第7版〕』(有斐閣、2014年)
三枝一雄=坂口光男=南保勝美編『論点整理手形・小切手法』(法律文化社、2003年)

レポート作成上の注意

 複数の文献を読み、参考にした文献を明示してください。
 丸写しレポートに対しては、課題を理解していないと判断します。引用部分には、例えば、(神田秀樹=神作裕之編『手形小切手判例百選[第7版]』★頁(宮島司))のように引用元文献を括弧書きしてください(上記の例では、★頁を執筆しているのが宮島司先生)。