慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
政治学(J)
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 6
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EC002101

講義要綱

以下を修得することを目標とする。
1.政治過程に関する知識
私達の将来を決める政治的決定は、決定を決める決定(制度、ルール)、様々な状況などから生まれてくる。こうした決定に関わるすべてを政治過程と呼んでもよい。選挙などを通して私たちはこの決定に関わっている。
2.政治におけるものの見方
民主主義とは何か? どこまで平等を達成すべきなのか? こうした問いに自然科学的意味での「正解」はない。知識を蓄積するだけではなく、それをどう見るかという様々な「ものの見方」について学ぶ必要がある。
3.理論と現実
理論として合理的であっても、現実がそれに一致しない場合もある。理論から現実を曲げるのでなく、その相違が意味することを考える必要がある。

テキストの読み方

意味のわからない語をそのままにせず、辞書や参考文献・インターネットで調べる習慣をつけられたい。
テキストに書いてあることをその通りに受容することだけが勉強ではない。時にはその意味を疑い、自分で調べ考える必要もある。

履修上の注意

すべての学問はそうであるがとりわけ政治学は、幅広い知識とそれを統合する現実的感覚が必要である。日本政治、国際政治はもちろんであるが、社会、歴史、経済、文化等にも目配りが必要である。その上で移り変わる現象だけでなく、不変なもの、普遍なものは何かを見抜く眼を養われたい。

関連科目

「憲法」、「法学」、「経済学」、「社会学」、「歴史学」、「心理学」

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

堀江湛・加藤秀治郎編『政治学・行政学の基礎知識 改訂第4版』一藝社、2021年
堀江湛・加藤秀治郎編『政治学小辞典』一藝社、2019年
*政治学小辞典は概要の理解になるので慶應義塾の図書館等で使用してもよい。

レポート作成上の注意

・論文・レポートの書き方には一定のルールがあり、それを踏まえた方が、よりよい文章となる。論としての構成の作り方など基本的事項をまず身に付けられたい。
・参考文献は一冊では十分ではないので必ず複数あたること。また事典、辞典の類も概念把握には役立つ。注意して使用すればホームページなども参考になる。なお、論文・レポート執筆においては辞典・辞書の参照は構わないが論文・レポートへの直接の引用は望ましくないとされている。
・テキストを丸写しすることは、必ずしもよいとは限らない。