慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
財政論(J)
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0EC004402

講義要綱

この講義は、わが国の財政制度の基本を学ぶとともに、財政に関連した経済学の理論に基づく考え方を講義する。政府債務が累増している財政の現状とともに、国の予算制度、税制(所得税・法人税・消費税など)と租税理論、社会保障制度(医療・介護・年金など)、地方財政制度などを取り上げる。

テキスト

土居丈朗『入門財政学(第2版)』日本評論社、2021年
(第1版とは内容が異なるので、第2版でないと対応できない)

テキストの読み方

基本的に、テキストで自己完結的に理解できるようになっている。より理解を深めたい場合には、土居丈朗『入門公共経済学(第2版)』日本評論社、2018年を参照するとよい。

履修上の注意

成績評価をする科目試験は、テキストの中から出題される。テキスト(第10章と第11章は含まない)を熟読していれば、試験問題には答えられる。

成績評価方法

科目試験による。ただし、テキストの第10章と第11章は対象としない。

参考文献

土居丈朗『入門公共経済学(第2版)』日本評論社、2018年
土居丈朗編著『平成の経済政策はどう決められたか』中央公論新社、2020年
土居丈朗編著『日本の税をどう見直すか』日本経済新聞出版社、2010年
井堀利宏・小西秀樹『政治経済学で読み解く政府の行動』木鐸社、2016年

レポート作成上の注意

この講義で取り上げる内容について、現行制度と経済理論をバランスよく理解することが重要である。関連する内容について、各省庁や政府の会議等で公表された資料も活用するとよい。
ただし、講義内容と関係性が希薄な、財政に関する文献やネット上の資料を参照しても、成績向上には役立たない。また、テキスト『入門財政学』の第1版を参照して作成した場合、更新された情報が使えないなど、作成上に支障が出ることがあるため、同書第2版を用いること。