慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
新・特別活動論
科目設置 教職科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 教職 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0F0004502

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 本科目では、特別活動の教育的意義や役割について考察し、教員としての基礎的な力量を養うことをねらう。特別活動の教育課程上の位置づけや内容、指導方法、評価などの特質から、教育的意義や役割について考えていく。到達目標は次の通りである。
○特別活動の意義をとらえ、これの目標と内容を理解することができる。
○特別活動における各活動・学校行事の特質をとらえ、指導法を理解することができる。
〔授業の概要〕
 本科目では、特別活動の教育課程上の位置づけや内容、指導方法、評価などの特質から、人間形成における特別活動の意義や役割について概観する。
〔授業計画〕
 学年の違いによる活動の変化や他教科との関連、「チーム学校」としての家庭・地域との連携という観点からも特別活動の特質について学ぶ。本科目では、特別活動の教育的意義や役割について考察することを通して、各活動・学校行事の特質やそれぞれの指導法を理解し、教員としての基礎的な力量を養うことを目的としている。指定テキストの構成は次の通りである。

第Ⅰ部 特別活動の理念と歴史
 第1章 特別活動の基礎基本
 第2章 特別活動の歴史的変遷
第Ⅱ部 特別活動の基礎理論
 第3章 特別活動と生徒指導
 第4章 特別活動と教科教育
 第5章 特別活動と道徳教育
 第6章 特別活動と総合的な学習の時間
 第7章 特別活動とキャリア教育
 第8章 特別活動の目標と内容
第Ⅲ部 特別活動の実際
 第9章 学級活動・ホームルーム活動の理論と実践
 第10章 児童会活動・生徒会活動の理論と実践
 第11章 クラブ活動・部活動の理論と実践
 第12章 学校行事の理論と実践
第Ⅳ部 よりよい特別活動と教師を目指して
 第13章 特別活動の評価
 第14章 地域に開かれた特別活動
 第15章 特別活動を担う教師の資質・能力

テキスト

吉田武男・京免徹雄編著『特別活動(MINERVAはじめて学ぶ教職14)』ミネルヴァ書房、2020年。

テキストの読み方

この本は、中学校学習指導要領(平成29年告示)、高等学校学習指導要領(平成30年告示)の内容をふまえるとともに、教職課程コアカリキュラム対応のテキストです。学習指導要領(中学校:平成29年告示、高等学校:平成30年告示)の内容と比較・考察しながら、テキストを読み進めてください。

履修上の注意

各教科、「特別の教科 道徳」、総合的な学習(探究)の時間の指導法など、関連諸分野への幅広い関心が求められる。

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

参考文献

文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)』東山書房、2018年。
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編』東山書房、2018年。
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』東山書房、2019年。
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 特別活動編』東京書籍、2019年。

レポート作成上の注意

指定テキスト、および学習指導要領(中学校:平成29年告示、高等学校:平成30年告示)の関連項目を熟読したうえで、レポートを作成してください。