慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
歴史(日本史)
科目設置 総合教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 3分野科目/人文科学分野 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード T0AA000103

講義要綱

〔第1回〕
 古代日本における摂関政治の成立と展開は、古代王権の変質や律令国家の変容と密接に関わっている。政治的な他氏排斥の問題のみならず、職掌の変化・制度・儀式の変容も含む古代社会全体と関わる大きな枠組みで捉えることが重要である。
〔第2回〕
 近世社会の展開に伴って生じた様々な問題に対処すべく、江戸幕府は改革政治を推進した。中でも享保・寛政・天保の諸改革は代表的な位置づけを与えられている。この三大改革を手がかりとして、近世における政治と社会との関わりを広い視野で捉えることが課題である。

テキスト

竹内誠・佐藤和彦・君島和彦・木村茂光(編)『教養の日本史〔第2版〕』(東京大学出版会、1995年)

テキストの読み方

〔第2回〕
 三大改革に関する記述だけを断片的に読むのではなく、それぞれの前後の記述も含めて通読し、政治・社会の大きな流れをつかんでほしい。

履修上の注意

 特になし。

関連科目

 特になし。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

〔第1回〕
大津透『道長と宮廷社会』(〈日本の歴史6〉講談社、2001年)
古瀬奈津子『摂関政治』(岩波書店、2011年)
佐々木恵介『天皇と摂政・関白』(〈天皇の歴史3〉講談社、2011年)
坂上康俊『摂関政治と地方社会』(〈日本古代の歴史5〉、吉川弘文館、2015年)
〔第2回〕
藤田覚『近世の三大改革』(山川出版社、2002年)
倉地克直『徳川社会のゆらぎ』(小学館、2008年)
平川新『開国への道』(小学館、2008年)

レポート作成上の注意

〔第1回〕
 複数の参考文献をよく読み込むこと。ただし参考文献の直接引用のみで構成された文章は不可。自分の言葉でまとめること、講義要綱を踏まえたうえで、テキストや指定された複数の参考文献の要点を理解し、過不足なく要領よくまとめることが求められる。章立てなどをして、見た目にもわかりやすくまとめること。注や参考文献は、別々に必ずつけること。注については丁寧に付けること。
〔第2回〕
テキストや参考文献の引き写しではなく、自分の言葉でまとめる必要がある。また、文献を参照・引用した場合は、書誌情報を注記すること。