慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
地理学
担当教員名
山本 真紗子
科目設置 総合教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 3分野科目/社会科学分野 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード 12234
開講期間 III期 8/22~8/27 曜日・時間等 1~2限 9:00~12:45

授業科目の内容

この地理学の講義では、都市をどのように創っていくかという、都市計画・まちづくりに関する内容を取り上げていく。テキストには「エコロジカル・デモクラシー まちづくりと生態的多様性をつなぐデザイン」を使用し、現代のまちづくりにおいて自然と社会が共存するための15の原則について、日本、アメリカ、台湾、イタリアなど、世界各地の具体的な事例を参考にしながら講義を進めていく。

第1回講義内容
イントロダクション 可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(1):経験を共有し互いに関心を持つ「中心性」について理解する。

第2回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(2):生態系がもたらす連携「つながり」について理解する。

第3回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(3):デザインプロセスと形態の「公正さ」、健全な都市と充実したランドスケープを創造する「賢明な地位の追求」について理解する。

第4回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(4):私たちの本質を示す「聖性」について理解する。

第5回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(1) :人間の生活が示す優れた適応性「特別さ」について理解する。

第6回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(2) :互いに異なり互いに分かたれる「選択的多様性」について理解する。

第7回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(3) :中心性を支える「密度と小ささ」、生態系が機能し地域の生物的多様性を守る「都市の範囲を限定する」について理解する。

第8回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(4):状況の変化に対応し自ら調整する「適応性」について理解する。

第9回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(1):日々の生活や経験に根差した生命力溢れるアイディア「日常にある未来」について理解する。

第10回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(2):人間性を呼び戻す「自然に生きること」、土地の知恵と科学的原理の両方を組み込む「科学に住まうこと」について理解する。

第11回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(3):テーブルにたくさんの椅子を用意する「お互いに奉仕すること」について理解する。

第12回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(4):生命が持つリズム「歩くこと」について理解する。

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

提出してもらうレポートと受講状況を合わせて評価を行う。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

以下の書籍を推薦する。

へスター、ランドルフ・F著、土肥真人訳、エコロジカルデモクラシーまちづくりと生態的多様性をつなぐデザイン、鹿島出版会、2018年

受講上の要望、または受講上の前提条件

この講義では、皆さんの身も周りの話題を学問的なテーマと結び付けることを目指すものである。特別な前提条件を必要とはしていないが、好奇心をもって受講していただきたい。